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ソフトバンクと大阪市などの法人向け5G体験施設「5G X LAB OSAKA」10月1日オープン

「企業の成長魂に火を付ける」施設を目指す

 ソフトバンクは、大阪市、大阪産業局とiRooBOで構成されるAIROR共同体と共同で、企業向け5G技術体験施設「5G X LAB OSAKA(ファイブジー・クロス・ラボ・オオサカ)」を10月1日に開設する。

 大阪市南港の「ソフト産業プラザTEQS」内に開設する「5G X LAB OSAKA」は、官民連携で運営する5G関連ビジネスの共創を目的とした施設。

 施設内は「展示・体験ルーム」と「検証ラボ」が用意されている。

 「展示・体験ルーム」は、5G技術を体験してもらい、新たなビジネスの発想を促進するためのスペース。5Gを活用した製品やサービスを開設時点で約20種類を展示する。展示内容は、約3カ月ごとに見直したいとし、常に最新技術が展示されている空間を目指すという。

展示・体験ルーム

 「検証ラボ」は、機器やアプリケーションの開発支援を行うスペース。試験用基地局を外部からの電場や磁場を受けない設計のシールドテント内に用意する。企業は、テント内で、5Gや4GLTEを活用した機器やアプリケーションを持ち込み、動作検証ができる。また、開発スペースの設置や、スタッフによる技術相談や開発支援も受けられる予定。

検証ラボ

 なお、同施設は大阪市が設置するテクノロジービジネスの支援拠点である「ソフト産業プラザTEQS」内にあるため、各種支援メニューを利用することができる。先端技術に関する講座の受講とあわせて、5Gを活用する技術についてはソフトバンクが技術サポートを行うほか、技術情報の共有、実証実験のサポートを行う。

 また、ソフトバンクや大阪産業局のネットワークを活用し、ビジネスパートナーのマッチングをサポートする。

 大阪市経済戦略局長の柏木 陸照氏は、これまでの行政や産業局の支援では、「企業の成長を支える技術やイノベーション」の提供ができていなかったという。企業の成長を後押しし、「企業の成長魂に火を付ける」施設を目指したいとの考えを示した。

 また、同施設から今後3年間で、15件の新ビジネス創出を目指すとした。

 「5G X LAB OSAKA」法人を対象とした施設で、利用時は事前に予約が必要となる。