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NTT Com、OCNユーザーへIPoE方式の接続を標準提供

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、同社のインターネット接続サービス「OCN 光回線サービス」においてより高速通信が可能なIPoE(IPv4 over IPv6)方式の接続の提供を開始した。追加費用はかからず、工事などは不要。

 IPoEは、従来のPPPoEに代わる接続方式。IPv4 over IPv6の場合、IPv4の通信もIPv6同様のIPoE方式で提供される。従来に比べて混雑しにくい設備を経由して通信するため、より高速かつ安定した通信が可能になる。

IPoE方式イメージ

 動画視聴やVR、ゲームソフト配信といった大容量コンテンツの増加などによる環境の変化に伴う措置。NTT Comでは、新型コロナウイルスの影響で、テレワークやオンライン授業などの浸透により、今後も通信量は増加すると見ている。今回、IPoE接続を標準提供することでネットワーク混雑を緩和、通信品質の向上を図るという。

 IPoE接続の利用にあたり、工事や追加費用などユーザーの負担はない。ただし利用には、IPoE方式に対応するルーターが必要。対象となるプランは、「OCN光」「OCN for ドコモ光」「OCN 光 with フレッツ」「OCN光『フレッツ』」。

 ホームゲートウェイでも利用でき、OCN 光ユーザーについては順次、利用可能になった時点でメールで連絡される。OCN for ドコモ光、OCN with フレッツ、OCN光 「フレッツ」でのホームゲートウェイからのIPoE接続は将来的に対応予定で、利用可能になった場合、同様にメールで連絡される。

 OCN with フレッツやOCN 光「フレッツ」では、利用の際に手続きが必要な場合があり、提供状況については、OCNの「マイページ」から確認できる。また、IPoE接続環境確認サイトからOCN接続でアクセスすると、接続環境とIPアドレスを確認できる。