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【今日は何の日?】手のひらにすっぽり収まるケータイ「premini」が発表された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 2004年5月11日、NTTドコモの新機種として「premini(プレミニ)」が発表されました。3G(第3世代の通信規格)サービスが始まってある程度の時間が経っていた時期でしたが、2G対応の機種として登場しました。いわば枯れた技術をベースに、コンパクトを極めた機種として登場したのです。

 小型化、シンプルさの究極を目指した一台で、そのコンセプトのためにカメラの搭載は見送った、と当時の発表会で語られました。その思想のもと開発された「premini」は人気を集め、高いデザイン性もあって日本の携帯電話の歴史に残る一台となったのです。後継機種も続き、コンパクトなケータイは一時、ドコモには欠かせないラインアップでした。

 フィーチャーフォンが成熟し、さまざまなコンテンツの利用が進むと画面も大型化。コンパクトな携帯電話は存在感が薄れる時期もありました。しかし、premini登場からいくつかのメーカーや携帯電話会社から、絶えず、コンパクトな機種は登場し続けています。万能ではないものの、必要最低限の機能に絞り込む。道具としての魅力を高めた一台ではないでしょうか。