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緊急事態宣言で都内主要駅の通勤ラッシュはどうなった? モバイル空間統計で分析

主要駅は朝の人口が約4割減、品川駅港南口では半数以下に

 新型コロナウイルス感染症の影響で、緊急事態宣言が発令された。人との接触を避けることが求められているが、はたして8日朝の状況はどうだったのか。

 ギックスが開発した「トチカチ」のデータから、その様子がわかった。データはNTTドコモのモバイル空間統計をもとにしており、500m×500mのメッシュに区切ったエリアの人口を日別・時間帯別に把握できる。そして都内主要駅における人口動態データを分析、緊急事態宣言が発令された直後の朝の通勤時間帯の人の流れがわかる。

4月8日(朝8時)の人口

 今回の集計・分析対象となる拠点は東京駅(八重洲側、丸の内側)、新宿駅(東口、西口)、渋谷駅(宮益坂側、道玄坂側)、池袋駅(西口、東口)、品川駅(高輪口、港南口)、新橋駅、上野駅の全12か所。

4月8日(朝8時)の人口
拠点今年前年前年比
東京駅(八重洲側)168082798260%
東京駅(丸の内側)187563446754%
新宿駅(東口)129792229258%
新宿駅(西口)162042574263%
渋谷駅(宮益坂側)99511695259%
渋谷駅(道玄坂側)65441170556%
池袋駅(西口)141892915449%
池袋駅(東口)83761264966%
品川駅(高輪口)5178800965%
品川駅(港南口)123132592248%
新橋駅103671921654%
上野駅71701234758%

 緊急事態宣言が発令された後、最初の平日となった4月8日では、前年の同週・同曜日との比較では全ての地点で人口が減少しており、リモートワークや外出自粛の呼びかけによる効果が見られる。政府は、緊急事態宣言を1カ月で脱出するために人と人の接触を7割から8割程度減らす必要がある。としている。