ニュース

LINEで複数の不正ログイン

 LINEは、コミュニケーションアプリ「LINE」において、2020年2月にLINEアカウントに対して、複数の不正ログインが発生し、約4000名を超えるアカウントが被害を受けたことを明らかにした。同社では引き続き、被害の拡大防止に向けた対応を行っている。

ログイン通知の画面イメージ。身に覚えのない場合はパスワードの変更を

 不正ログインの被害を受けたユーザーのアカウントでは、意図に反するメッセージやタイムライン投稿が行われているという。それらの内容には、購買誘導をするためのスパムや、アカウントの恒久的な乗っ取りを目的としたフィッシング詐欺のためのURLが含まれていた。これらにより、侵害されたアカウントを通じた二次被害が発生している状況だという。

 同社は「友だちからのメッセージであっても、投稿中の不審なリンクは決して開かず、LINEアカウントのパスワード確認を求めるメッセージには応じないように」とユーザーに対応を求めた。また、不審なログイン履歴や、身に覚えのないメッセージ、タイムライン投稿がないか確認してほしいと注意喚起をした。

 悪用が確認されたサービスにおいては、当事案を発生しないための複数の技術的対策を適用済みで、被害の拡大防止のための対応を引き続き行っていくという。被害状況の調査は今後も続けるとした。

 不正ログイン被害を受けたユーザー数の国家または地域別の内訳は、日本では4073件、台湾では81件、タイでは2件、他の国家/地域では69件で合計4225件。