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クアルコムとZTE、5Gでの音声通話「VoNR」を達成

 米クアルコムと中国のZTEは、5Gでの音声通話「VoNR(Voice over New Radio)」を達成した。

 両社が取り組んだVoNRは、3GPP Release 15の仕様に基づいたもの。ZTEの5G基地局とクアルコムの5Gモデムを、2.5GHz帯(n41)で結んで実施された。

 今春から日本でも商用化される5Gは、まず4Gとの連携を前提にした「ノンスタンドアローン(NSA)」型となる。NSAでは、4Gの通話機能(VoLTE、Voice over LTE)を利用する形になる。

一方、将来的な仕様として、5G単体でのネットワークとなるスタンドアローン(SA)型を広げていく際の音声通話サービスでは、今回実現したVoNRが活用されると見られる。クアルコムとZTEでは、「VoLTE、あるいはLTEに依存する必要がなくなり、通信事業者がNSAからSAへ移行する際、VoNRは重要な技術になる」としている。