ニュース

Pokémon GOに「相棒と冒険」、ひいきのポケモンと探検できるように

 人気スマートフォンゲーム「Pokémon GO(ポケモンGO)」で、新たに「相棒と冒険」機能が発表された。年内にも追加される。好みのポケモンとともにマップ上を歩けるだけではなく、絆を育めば、普段の冒険やバトルを助ける心強いパートナーになるという。

 相棒レベルにはグッドな相棒」「グレートな相棒」「素晴らしい相棒」「最高の相棒」がある。

ナイアンティックによる相棒レベルの紹介
相棒レベル内容
グッドな相棒相棒がフィールドマップ上であなたの後ろをついて歩いてくれます! また、相棒のプロフィールページでは、気分を確認することもできます。
グレートな相棒ポケモンを捕まえるのに苦労してはいませんか? 「グレートな相棒」になれば、ポケモンを捕まえる時に相棒が手を貸してくれるかもしれません! また、冒険に役立つアイテムを持ってきてくれることもあります。
素晴らしい相棒相棒が周囲の気になるポケストップを知らせて、冒険を手助けしてくれます! また、特別なおみやげを持ってきてくれることもあります。そちらの履歴は相棒のプロフィールページで確認可能です。
最高の相棒「最高の相棒」になると、相棒はその証である「がんばリボン」を身につけて、仲の良さをみんなに見せつけます!さらに「最高の相棒」を相棒にしていると、CPが強化されます。

 親密度は、ハートを貯めることで増えていく。通常、ハートは1日最高で10個まで獲得できる。

 ただし、新要素のポケモンの“気分”が大喜び状態であれば、1回のアクションでもらえるハートが倍になるほか、ポケモンのアメを見つけるまでの距離が減る。新アイテムの「ポフィン」をポケモンへあげれば、大喜び状態になる。

ポフィン
もらえるハートが倍に

 相棒ポケモンの親密度は、別のポケモンを相棒にしてもそのまま維持され、リセットされることはない。

ポケモンと仲良くなる

 「相棒と冒険」で、パートナーに好みのポケモンを選ぶと、何らかのアクションを通じて、どんどん仲良くなれる。その親密度が増せば増すほど、心強い相棒になっていくという仕掛け。

 仲良くなる方法は「きのみをあげる」「いっしょに歩く」のほか、AR+モードで「遊ぶ」「スナップショットを撮る」といった方法がある。また訪れたことがないポケストップを訪問することでもハートが増える。

【ピカチュウと遊ぶ】

 さらにバトルする際にも、相棒ポケモンはそばにいるとのことで、その際にも仲良くなれる。

 たとえば朝、きのみをあげておくと、その後、「いつでも冒険モード」でカウントされた歩数も、ハートをもらえる分に加わる。

仲良くなったらできること

 仲良くなると、相棒ポケモンが「あそこへ行ってみたい」と教えてくれることがある。実際に訪れると、ちょっと良いことが起きるという。

 またボールアシストもしてくれる。これは野生のポケモンを捕まえる際、もしボールが跳ね返されたら、相棒ポケモンがさらにボールを投げ返すというもの。

【ボールアシスト】

 このほか、たまにお土産をくれることもある。朝、おやつをあげた後に、いつでも冒険モードへしておき、その後、アプリを起動すれば「お土産」をもらえることもある。

 最高の相棒であれば、強さを示す値であるCPが増える。アメを使って最高値まで強化していても、「最高の相棒」によるCPブーストは、CPを示すバーを超えて、より強くなる。複数のポケモンが「最高の相棒」になっていれば、CPがブーストされるのは、そのとき相棒になっているポケモンだけとなる。

ARで場所を共有、一緒に撮影

 さらに最大3台のスマートフォンを使い、3匹の相棒ポケモンの集合写真を撮れるようになる。「相棒と冒険」の実装から1~3日程度で、利用できるようになる予定だ。

 これは現実世界でのリアリティをより増すために用意される機能。iOSはiPhone 6s以上(AR+モードに対応しているiPhone)、Androidは、Android 7.0以上 で ARCoreをサポートできる機種で利用できる。

 利用する際には、同機能のQRコードを読み取ってから、参加するスマートフォンで、その場の同じ風景・空間にカメラを向ける。

相棒ポケモンの画面で3人の姿のアイコンから一緒に撮影
カメラを起動
QRコードを読み取る
最大3人まで参加
その場で照合
その場にポケモンが出現
一緒に撮影することも
石塚氏とともにナイアンティクの須賀健人氏もポケモンの撮影にチャレンジ

 これにより、カメラが捉えた特徴点を照合し、サーバー上で“同じAR空間”をマッチング。その場に参加者の相棒ポケモンを表示する。

 登場した相棒ポケモンに触れて「こっち向いて」と向きを変えられる。たとえば同じ場所で、AさんとBさんが向かい合って居る状況で、相棒ポケモンをBさんに振り向かせると、Aさんからはポケモンたちの背中が見える。

 まるで本当にポケモンたちがその場にいるかのような表現を実現している。

 この機能は、ナイアンティックが開発を進める「Nianticリアルワールドプラットフォーム」により実現したもの。AR空間の共有という新たな技術と、ポケモンならではの要素を組み合わせ、スマートフォン上でこれまでにない体験を実現した。

トレーナーに寄り添った新機能

 ナイアンティックの石塚尚之氏(UX担当)は、「相棒と冒険」という新機能について、「Pokémon GOの新機能というだけではなく、ナイアンティックのプラットフォームを使った新機能でもある」と語る。

石塚氏

石塚氏
「ゲームを通じて、外へ出て新しい発見に触れて欲しい。情報のレイヤーを表示することで、新しい発見を楽しめるようにしている。これは会社のミッションというだけではなく、どうすれば実現できるか常に考えて開発を進めている」

 ナイアンティックでは過去2年にわたり、同じメンバーのチームで、Pokémon GOにおいて、トレーナー同士、家族や友人ととともに遊べるような機能の開発が進められてきた。

 その第1弾は、フレンド機能を追加した。さらに、そのフレンドにPokémonも含まれていると考えて「Go Snapshot」が追加された。

 石塚氏は「これまで以上にARを重視している。ポケモンと触れあえるようになっている。ただの相棒機能ではなく、一緒に歩いて冒険できるようになる。たんについてくるだけではなく、バトルのサポートもしてくれる」と述べ、相棒と冒険機能の奥深さをアピールする。

 絆を深める仕組みを採り入れたことは、「いきなり相棒だからといって、手伝ってくれるわけではない。アニメなどでも同じように、最初からパートナーだったわけではない絆を深めて、今、最高のパートナーになっている」(石塚氏)と説明。親密の度合いにあわせた相棒レベルが用意されることになった。

全てのポケモンが対象

 これまでPokémon GOに登場している500種類以上のポケモン全てを相棒にできる。一部のポケモンから機能を解放するのではなく、全てのポケモンを対象にしたことは、開発陣が「好きなポケモンは人によって違う。それぞれの想いを大切にした」(石塚氏)とこだわったポイント。

 そのため、大型のポケモンも大きく表示される。たとえば飛べるポケモンであれば、マップ上で、ユーザーキャラクターの上を飛行するため、地図上にはその影が見える。

 石塚氏は「ポケモンがこの世界に存在し、一緒に冒険している。それをいかに自然に表現するかという点もこだわったポイント」と語り、ユーザーに寄り添った新機能であることを紹介していた。

【公式の紹介動画】