ニュース
「iPhone 11」発売直後、スマートフォンアクセサリー専門店「UNiCASE」で最新トレンドをチェック
2019年10月16日 06:00
iPhone 11シリーズが発売された。カメラ周辺のデザインで変化がもたらされた今回、2019年のケースはどんな傾向で、売れ筋になるのだろうか。
発売直後の週末を終えたばかりのタイミングで、iPhoneのケースやフィルムなどアクセサリ商品を販売する専門店「UNiCASE」東急プラザ表参道原宿店でトレンドを聞いた。
店内にはiPhoneの各シリーズ向けの棚が用意され、多数のケース製品などが取り扱われている。どのiPhone向けの棚が広いのか、売れ筋を見る上で参考になる。
取材時、もっとも大きくスペースを取っていたのは「iPhone 11 Pro」向けの商品だ。新型iPhoneでは、「iPhone 11」が人気になるとの予測もあったが、発売直後というタイミングでは、まずアーリーアダプター層が「iPhone 11 Pro」を好む傾向があったようだ。
一方、iPhone 11 Pro Maxの売り場は比較的コンパクト。これは対応製品数がまだ少ない、という理由もあるようだ。今後の状況次第だが、iPhone 11 Pro Maxのユーザーは、多少なりとも気をつけていいかもしれない。
これまでのiPhone向けの製品も、まだまだ多く扱われている。スマートフォンそのものの買い換えサイクルが長くなり、ケースの買い替えは本体の保護だけでなく、気分転換という面もある。
UNiCASEでも、従来のiPhone向けケースへのニーズは根強い。たとえば今もiPhone SE向けの製品が用意されている。これまでのiPhoneシリーズを使い続ける人にとっても、新しいケースを探せる場所というのはありがたいところだ。
売れ行きナンバーワンはゼロハリバートンとのコラボケース
UNiCASE店内のラインナップはいつも通り、デザイン性に富んだ製品が多数取りそろえられている。UNiCASEの魅力のひとつは、ほかではあまり見ないような、さまざまなデザインの製品が揃っていることだ。
iPhone 11シリーズ発売直後の売れ筋で言うと、一番はUNiCASEとゼロハリバートンがコラボしたモデル。背面型と手帳型の2種類がある。
iPhone XS/X、iPhone XR向けは背面型だけだったので、手帳型は今回初めて。シンプルなデザインながら、ゼロハリバートンの特徴でもあるダブルリブが入り、見た目はゼロハリバートンのアタッシュケースのミニチュアのようになる製品である。
わざわざこの製品を買いにUNiCASEを訪れるお客さんも多いとか。オンラインストアでも購入できるが(オンラインでも売れ筋1位である)、実物で色合いや質感、iPhoneのカラーとの相性を確かめられるので、お近くの方は来店するのがおすすめでもある。
2番目の売れ筋は、UNiCASEの女性向けブランドのMAELYS LOUNAの「Cross Body Case」だ。ショルダーストラップで肩掛けもできる製品で、一見すると画面カバーフリップがあるように見えるが、このフリップは背面側にあり、ミラーとカード収納ポケットが隠されているというデザインだ。
当然だが、UNiCASE以外のブランドの製品も多数取り扱っている。
有名ブランドのケース製品が多数あり、アディダスやニューバランスといったスポーツブランドもラインアップされている。女性向けブランドも多く、COACHやケイト・スペード ニューヨークといったブランドのケースもある。
高価ながら、しっかりした作りのブランドケースは、プレゼントとしても良さそう。実際にプレゼント用で買う人はけっこういるらしい。その際には、贈る相手のiPhoneが何か、買い替える予定がないかなど、こっそりしっかりリサーチしておこう。
iPhone向けのケースでは、非接触ワイヤレス充電に対応しているかどうかパッケージなどに表記していないものもまだまだある。そんな製品のために、UNiCASE店頭ではQi対応のワイヤレス充電器を電源につないだ状態で展示していて、ケース装着状態でワイヤレス充電できるか確認できるようにしている。ワイヤレス充電を使っている人は活用することをおすすめしたい。
Face ID搭載iPhoneにおすすめのフルカバータイプの保護ガラスフィルム
背面ジャケットタイプを選ぶとなると、画面保護が気になるところだが、UNiCASEではフルカバータイプの保護ガラスフィルムも扱っている。
従来製品よりも広い範囲を覆ってくれるもので、とくにiPhone X以降のFace ID搭載モデルとの相性が良い。
ホームボタンのないFace ID搭載iPhoneで、ホーム画面を呼び出す操作は「画面下端から上にスワイプ」となる。
これが普通の保護フィルムだと、フィルムの外から画面に向かってスワイプするような形となり、指触りがイマイチよろしくなかった。しかしフルカバータイプは画面の外、前面パネルの端までカバーするので、こうした操作のときに指が引っかからない。
また、Face IDのインカメラ(True Depthカメラ)部も覆われる。通話用レシーバースピーカーの穴だけが開口している形状で、通常の保護フィルムのようにノッチ部が保護されないということもない。
貼る難易度は高そうなフルカバータイプだが、UNiCASEでは当然、店頭で貼るサービスを実施。それどころかこの製品、持ち帰って自分で貼ることができない。というのも、この製品はUNiCASEが店頭で貼るために開発したオリジナルの保護ガラスフィルムなのだ。
価格は通常の保護ガラスフィルムよりやや高いが、現在はフルカバータイプの方が断然人気があるという。種類としてはiPhone X/XS/11 Pro向け、iPhone XR/11向け、iPhone XS Max/11 Pro Max向け、iPhone 8/7向けの4種類がラインアップ。
筆者も取材後、自腹で私物のiPhone 11 Proにこのフルカバーフィルムを貼ってもらったが、なかなか満足度が高い。
ホームのスワイプ操作は、まったく違和感がないわけではないが、ほかの製品に比べるとかなり良好だ。インカメラ部も覆ってしまうが、Face IDの精度に影響はない。
UNiCASEスタッフの熟練の腕前により、フィルム貼りも完璧だ。筆者が今回お願いした「iPhone 11 Pro」の場合の費用は4000円程度。これは安いと感じる。なお価格は機種によって異なるとのこと。
フィルム貼りだけでなく、UNiCASEでは現在、ガラスコーティングサービスも準備中だという。
詳細についてはまだ決まっていないとのことだが、UNiCASEとして品質や効果の高いものを業界最安クラスで、10月中を目途に、店頭で提供することを目指しているという。
この手の作業は熟練したスタッフがやってくれることにも意味があるが、コーティングの場合、コーティング剤などの消耗品が余りがちで、個人でやるには無駄が多い。店舗でやってもらえる意義は大きい。
今のところ、保護フィルムでカバーできない背面パネル、あるいはiPhone以外のスマートフォン、ゲーム機など、ガラスコーティングできるものであれば、広く対応することも視野に入れているとのこと。サービスの正式発表を楽しみにしたい。