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dアカウント、「パスワードレス認証」でセキュリティを強化

 NTTドコモは、「dアカウント」の不正利用防止を目的に、2020年2月からパスワードレス認証機能を提供する。

 パスワードレス認証を有効にしたアカウントでは、IDとパスワードを組み合わせた従来のログイン方法が利用できなくなり、スマートフォンでの指紋認証や顔認証などの生体認証が必須となる。これにより、不正ログインの可能性を低減するとともにパスワード管理の手間も減らせる。

 開始時点では、パスワードレス設定を行う際や機種変更などの再設定時に、回線契約時に決める数字4桁の「ネットワーク暗証番号」を利用する。このため、当面はドコモ回線と紐付いていないキャリアフリーのdアカウントには対応しない。

 対象機種は、2015年夏モデル以降のAndroidスマートフォンとTouch ID、Face IDに対応するiOSデバイス。SIMロックフリーの機種は対象外。ドコモから提供する「Pixel 3」シリーズは利用できるとのこと。

 2020年4月には「画面ロックの解除」を鍵とした認証方法が加わる予定で、生体認証に対応していない端末にもパスワードレス認証を拡大する。この認証方法は、dアカウントのログインが必要な場面で一度画面ロックがかかり、何らかの方法(パスコードやパターンなど)でユーザーが解除したことを確認して本人確認に代えるというもの。対象機種は、2017年冬モデル2機種と2018年夏モデル以降のAndroid 8.0以降の機種。