KDDIとナビタイムがMaaS領域で連携

　KDDIとナビタイムジャパンは、両社の保有する通信・交通ビッグデータ、経路探索エンジンなどを活用し、共同でMaaS（Mobility as a Service）領域の取り組みを推進することに合意した。

　都市部の慢性的な交通混雑の解消や過疎地域での生活路線の確保、訪日外国人の増加に伴うオーバーツーリズムなどの社会問題の解決を支援するという。

　MaaSの実現に必要となる検索・予約・配車・決済・アプリなどのシステム共同開発、交通事業者や自治体によるMaaS領域の立ち上げ支援のほか、交通混雑・渋滞やオーバーツーリズムなど社会課題の解決に向けて、両社が保有する通信や交通ビッグデータの共同解析・効果検証による新たなビジネス開発支援に取り組むという。

　KDDIは、約4000万の顧客から得られるビッグデータを活用した人口動態分析および予測、通信サービスを提供するほか、電子チケット・広告・データ解析などを担う同グループ会社との連携を進めることで、より豊かな交通社会の実現を目指す。

　ナビタイムジャパンは、鉄道やバス、タクシーのほかオンデマンドモビティにも対応できる経路探索エンジンを用いた予約・決済などを含むMaaS基本機能の開発、マルチモーダルナビゲーション技術の提供や、同社の約5100万ユーザーから得られる交通・観光ビッグデータを活用したインバウンド動態分析、交通コンサルティングを行う。