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シャープから「AQUOS R3」、ダイジェスト動画を作る「AIライブストーリー」

 シャープは、Androidスマートフォンの新たなフラッグシップモデル「AQUOS R3」を発表した。2019年夏モデルとして初夏に大手キャリアから登場する見込み。

動画撮影と同時に「AIライブストーリー」

 1年前に登場した「AQUOS R2」に続き、静止画用と動画用で2つのカメラを搭載。さらに今回は、動画カメラで記録した映像をもとに、AIがリアルタイムで約15秒のダイジェストムービーを生成する「AIライブストーリー」が搭載されている。

 生成する際には、被写体や構図をAIが分析。笑顔の瞬間、あるいは動きに変化があるなど、見どころとなる部分をを判別して、動画撮影と同時にダイジェスト映像にする、という流れ。シャープでは「撮るカメラから創るカメラへ進化した」とアピールする。

 動画カメラは、2010万画素の裏面照射積層型CMOSセンサーを採用。F2.4、広角125度、焦点距離18mm相当で、ディープフォーカス、電子式手ブレ補正をサポートする。また「AQUOS R2」と同じく、動画撮影中、自動的に写真を撮る「AIライブシャッター」が引き続き搭載される。

静止画撮影でもAIが活躍

 約1220万画素の裏面照射積層型CMOSセンサーで、大型ピクセルセンサーとなる静止画用カメラは、F1.7、広角78度、焦点距離26mm相当。

 全面位相差のハイスピードAF、光学式手ブレ補正をサポート。新画質エンジンの「ProPix2」では、AIが被写体の動きを検知して、シャッタースピードや露光を最適化。被写体ブレを抑えて、たとえば子供やペットといった被写体でもきれいに捉えられるという。

被写体ブレ検出エンジンを搭載
被写体ブレの効果を比較したところ

 暗いシーンでも、AIが自動的に高速連写して、もっともブレのない一枚を選び出し、ノイズを除去する。

ディスプレイは10億色の「Pro IGZO」に

 約6.2インチ、Quad HD(3120×1440ドット)というディスプレイは、先代の「AQUOS R2」の6インチ、3020×1440ドットから大型化。ただし、ボディサイズそのものは同じで、約156×74×8.9mm(R2は厚さ9mm)、重さは約185gとなっている。

 さらにAQUOS 2の64倍となる10億色を表現できるというPro IGZO(第5世代IGZO)ディスプレイを採用した。これにより肌の質感、青空のグラデーションなどを、よりリアルに表現できる。

AQUOS R3(左)では10億色を表現

 120Hz駆動で快適なレスポンスで操作できるほか、ディスプレイの電力効率はAQUOS R2よりも約10%向上している。

10%の電力効率向上
夏の日差しのような明るい場所でも見やすい

 また独自設計のサーモマネジメントで、放熱・温度センシングもAQUOS R2より進化した。

主な仕様

 OSはAndroid 9 Pie。チップセットはSnapdragon 855(2.8GHz×1、2.4GHz×3、1.7GHz×4、オクタコア)で、メモリ(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GB。

 Wi-Fi(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0、ワイヤレス充電(Qi準拠、11W)、顔認証、指紋認証をサポート。3200mAhのバッテリーを内蔵する。

ワイヤレス充電対応
狭額縁なボディの側面は「Emotional Edge」として、指にひっかかりやすいデザインを採用。ディスプレイは3Dガラスを採用する

 カラーバリエーションは、Premium Black、Platinum White、Elegant Green、Pink Amethyst、Luxury Redの5色がラインアップされる。

側面
底面
3.5mmイヤホンジャックを搭載
全部で5色
Elegant Green
Pink Amethyst、Luxury Red
Premium Black、Platinum White
インカメラのノッチ
下部に指紋認証センサーとノッチ
AQUOS R3の内部構造