ニュース

シャープ、5Gスマホのプロトタイプを披露

 シャープは、5Gに対応するスマートフォンの試作機を開発した。8日、フラッグシップモデルの「AQUOS R3」発表会場で披露した。

 試作機は、5G向けの周波数帯(ミリ波帯、サブ6GHz帯)に対応。電波を遮断するボックスの中で、ミリ波(400MHz幅)で通信できるようにしており、その速度は2Gbps以上に達していた。

 試作機は、「AQUOS R3」をベースにしたもの。バックパネルを外し、5G関連の通信モジュールやアンテナを実装。2×2 MIMOに対応している。

 同社では、5G時代ではビジュアルコミュニケーションがさらに広がると予測。今回発表された「AQUOS R3」はその布石とも言える形で、ディスプレイ、カメラ、AIという3つの技術を軸に、5G向けスマートフォンの開発を進める方針。商品として登場する時期について、シャープとしては「先頭集団を目指す」(シャープ通信事業本部のパーソナル通信事業部長である小林繁氏)とのことで、キャリアの5Gサービス開始当初から投入する考え。