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シャープが「第5世代IGZO」発表、なめらかな描画で低消費電力

 シャープは、IGZO液晶パネルとして最新の第5世代IGZO(IGZO 5)を開発したと発表した。量産技術の開発は完了しており、モバイル端末から80インチの大型テレビまでカバーする、幅広いラインナップ展開が可能としている。

 「IGZO 5」は、液晶パネルの駆動性能を左右する電子移動度が、前世代のIGZOと比較して約1.5倍に向上。超高精細なモバイル向けディスプレイでは、120Hz以上の高速駆動において、低消費電力でなめらかな表示が可能になる。

 また、電子移動度の高さによりTFT(薄膜トランジスタ)の小型化が可能で、ディスプレイ輝度を向上できるほか、周辺回路の小型化、狭額縁化、タッチパネルなどのセンサー機能の搭載も容易になるとしている。

 さらに、低消費電力や大画面化の点で、「IGZO 5」のTFTは有機ELディスプレイの駆動用TFTとして非常に適しているとし、有機ELディスプレイの展開への寄与も見込む。

 シャープでは今後、「IGZO 5」の技術を活用し、テレビなどに向けた8Kディスプレイのラインナップの拡充のほか、超低消費電力のモバイル向けディスプレイ、超高速駆動・高画質のプロ用モニター、中型の有機ELディスプレイなどに応用を進めていく。