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ドコモ、IoT向け通信方式「NB-IoT」を提供開始

新たなIoT機器向け料金プランも開始

 NTTドコモは、IoT向けの通信方式「NB-IoT」を4月25日より開始する。また、少量のIoT通信向けに新たなIoT向け料金プラン「LPWAプラン」を発表した。

 「NB-IoT」は、180kHz幅の非常に狭い帯域幅を利用し、最大通信速度が下り27kbps、上り63kbpsの低速通信を行う、少量のデータ通信を低頻度で送信する場合など、低消費電力を目的としたセルラーLPWA(Low Power Wide Area)の通信方式のひとつ。

NB-IoT利用時のシステム構成例

 「LPWAプラン」は、月額150円から利用できる「LPWAプランSS」(無料通信分200KB)と、月額200円から利用できる「LPWAプランS」(無料通信分1000KB)の2プランが提供される。

 少量のデータ通信に適し、「LPWAプラン」に含まれる無料通信分は、共有グループ内で分け合うことが可能。無料通信分の超過時の通信料は「LPWAプランSS」が1KBあたり0.5円で、「LPWAプランS」は1KBあたり0.4円。

LPWAプランの料金表
LPWAプランSSLPWAプランS
基本料(円/月)150円200円
無料通信分100円(200KB相当)400円(1,000KB相当)
無料通信超過時の通信料0.5円/KB0.4円/KB
無料通信分の共有共有グループ内で分け合うことが可能
SMS送受信料送信 3円~/回
受信 無料
通信速度送受信最大128kbps
定期契約なし

 ドコモはすでにIoT向け料金プラン「IoTプラン」「IoTプランHS」や、管理プラットフォームなど関連サービスを提供しており、今回開始するNB-IoTを含めて同一のプラットフォームで利用できる。

 ドコモは今後、NB-IoTに対応した通信モジュールを順次取り扱う予定で、おもなベンダーはSierra Wireless、村田製作所など。