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年頭所感2019:KDDI高橋社長
「通信とライフデザインの融合」本格始動、5G/IoT時代へスピーディに挑戦
2019年1月7日 12:04
2019年 KDDI年頭挨拶
KDDI株式会社 代表取締役社長 高橋 誠
「通信とライフデザインの融合 本格始動!」
KDDIグループの全社員の皆さん、明けましておめでとうございます。
年末年始に、お客さま対応や、設備の保守運用などでご出勤された皆さん、大変お疲れ様でした。あらためて感謝致します。
2019年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
持続的成長に向けて
昨年を振り返りますと、我々を取り巻く環境は大きな変化点を迎えていることを皆さんも強く感じてらっしゃると思います。AI、IoTなど新たなテクノロジーは日々進化しつづけています。また、マーケットの価値観もモノ消費からコト消費へと変化するなか、あらゆる業界において、また業界の枠を超え、国内外の様々なプレーヤーが新たな価値創造、事業創出に奔走し、まさにデジタルトランスフォーメーション(DX)に挑む、そのような変革が急激に起こっているように思います。我々の業界も同様で、通信の枠組みに留まることなく、新たな事業に取り組んでいかなければいけない、まさにKDDIのデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現すべき時であると強く感じております。
私は、昨年4月の社長就任以降「お客さまに一番身近に感じてもらえる会社」と「ワクワクを提案し続ける会社」を「目指す姿」として掲げ、「通信とライフデザインの融合」を事業戦略の核とすることにより事業の持続的成長を計り、この「目指す姿」を実現していきたいということを皆さんと共有してまいりました。実行に向けては更なる努力が必要と感じており、今後も引き続き皆さんと会話を続けていきたいと考えています。
一方、事業面では「通信とライフデザインの融合」に向けた新たな取り組みも始まりつつあります。例えば動画配信サービスと通信料金をセットにした新料金プラン「NETFLIXプラン」の導入、グローバル通信プラットフォームをはじめとする「IoT世界基盤」によるあらたなビジネスモデルへの挑戦、5G、IoT時代のビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」のオープンなどがこれにあたります。ひとつひとつこの活動を続けていくことが重要でありスピード感をもって取り組んでいきたいと思います。
「通信とライフデザインの融合」これはまさにKDDIの事業構造の変革であり、新たな5G時代に向けての新しい挑戦ですので是非とも実現していきたいと強く思います。
新中期経営計画に向けて
さて、2019年を迎え、現中期経営計画は残すところ3カ月となりました。この3カ月間の営みは、我々にとって極めて重要です。
今一度、この現中期経営計画を完遂すると共に、次の中期経営計画に繋がる3カ月であると認識し、着実に施策を実行していきたいと思います。
そして、4月からは、いよいよ新中期経営計画に基づく新たな3カ年がスタートします。当社は、引き続き持続的成長を続けることを基本とし、通信事業を我々の根幹とし、次世代のライフスタイルをデザインする領域に事業を拡大していくという「通信とライフデザインの融合」の本格始動を基本方針とするつもりです。
しかし、これを実現するためには、非常に厳しい環境下にあることを十分に認識していただきたいと思います。
皆さんも、既に報道等で見聞きされているとおり、我々の事業の主軸である通信分野において、昨秋から、社会的要請ともいえる料金プラン見直しの他、モバイルサービス全般の競争ルールについて総務省における包括的検証が始まり、また、今秋には新たなMNO事業者によるサービス開始が予定されるなど、我々の事業運営に大きな影響を及ぼしかねない非常に厳しい状況に変化してきていることはご承知の通りです。
我々は、この環境下で持続的成長を継続していくためには、事業基盤を強化する必要があります。
第一に「一人ひとりがKDDI」という考え方です。
持続的成長に源泉となるもの、それは社員の皆さん一人ひとりです。全ての社員がイキイキと生産性高く働ける環境を整備すること、それこそがもっとも大切なことと考えています。先ずは健康経営です。健康経営を推進することは今年度宣言をしており、引き続き、皆さんの健康促進に努めていきたいと思います。皆さんには、健康を大切にすることを基本とし、「自律と責任」をもって、時代の変化をつぶさに感じ取り、プロアクティブに物事に対処できる人財となってほしいと考えています。
また、それを支える環境も重要であると思います。特に、モバイルを中心に据えた「モバイルセントリック」に拘ったIT環境の整備、社内の各種制度や仕組みの改善など、様々な社内環境の整備に取り組みます。
第二に「筋肉質の経営」の徹底です。
当社を取り巻く環境がどのようになろうとも、売上最大、経費最小を基本とする「筋肉質の経営」に徹することが必要です。
これは、各部門において売り上げを最大化するためのあらゆる創意を続け、経費を最小とするためあらゆる努力を重ねるという基本姿勢を貫くことに他なりません。社員の皆さん一人ひとりの心構えが、行動に反映され、そして最終的には経営の成果へと繋がりますので、十分に肝に銘じていただきたいと思います。
今年は大変厳しい年になると思いますが、KDDIグループ社員一丸となって乗り切っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
KDDIグループ全社員の皆さんとご家族のご健康とご多幸を祈念いたしまして、私の新年のあいさつとさせていただきます。