ニュース
「ATOK for Android [Professional]」がアップデート、新変換エンジンを搭載
2018年12月4日 17:32
ジャストシステムは、「一太郎」「ATOK」など各製品の2019年版を発表した。Android向けの日本語入力システム「ATOK for Android [Professional]」では新変換エンジンの採用などの改良が行われ、12月4日に配信が開始された。
「ATOKディープコアエンジン」で推測変換を強化
Android向けのATOKには、「ATOK for Android」と上位版の「ATOK for Android [Professional]」がある。
ATOK for AndroidはPlayストアで買い切り型のアプリとして販売されているほか、パソコン向けのATOKとあわせて利用できる月額制サービス「ATOK Passport」の会員も利用できる。
上位版のATOK for Android [Professional]は、月額476円(税別)の「ATOK Passport [プレミアム]」会員向けに提供されている。
今回のアップデートはATOK for Android [Professional]を対象としたもので、2017年版以降のWindows/Mac版ATOKに搭載されている新変換エンジン「ATOKディープコアエンジン」を採用した。
ATOKディープコアエンジンは、AIなどの分野で注目されるディープラーニング技術を用いて日本語の特徴を抽出、従来の変換アルゴリズムに組み込んだ変換エンジンとなっている。
ATOKディープコアエンジンの搭載にあたっては、単にパソコン版の変換エンジンを移植するのではなく、パソコンとスマートフォンの入力環境の違いを考慮した調整を行っている。
パソコン版では、変換にかかる操作を極力減らせるように第一候補の変換精度を重視している一方、スマートフォンでは直接入力する文字数を減らせるよう、タップ操作で次々と単語を選びながら文章を作っていく「推測変換」を中心とした使い方での変換効率を高めた。従来方式と比較して、単語の予測性能が約30%向上したとしている。
デザインも一部変更され、キーボードの上部、従来は高さ調節バーが配置されていた位置に「ツールバー」を新搭載。絵文字や顔文字、手書き入力などの入力パネルを呼び出しやすいUIとなった。
ATOK for Android [Professional]の動作環境は、OSがAndroid 4.4以降、1.5GHz以上のデュアルコアCPU、メモリが2GB以上の機種。なお、推奨環境はAndroid 6.0以降、クアッドコアCPU、メモリ3GB以上と案内。また、最新のAndroid 9 Pieへの対応も完了している。