ニュース
PayPay、買い物ごとに20%/月最大5万円を還元
40回に1回は全額還元、「100億円あげちゃうキャンペーン」で
2018年11月22日 14:03
ソフトバンクとヤフーの合弁会社で、スマートフォンを使ったコード決済サービスを手がけるPayPayは、「100億円あげちゃうキャンペーン」を2018年12月3日~2019年3月31日に実施する。還元額が100億円に達すれば、期間中でもキャンペーンは終了する。
代表取締役社長執行役員CEOの中山一郎氏は「PayPayを使わないと損と言ってもらえるキャンペーンにしたい」と語る。22日の会見では、ソフトバンクグループの総力を挙げてPayPayの普及を進める姿勢があらためて紹介された。
100億円あげちゃうキャンペーン
今回のキャンペーンは、買い物金額の20%が還元されるものと、40回に1回の確率で、全額が還元されるキャンペーンという2本立て。対象店舗は全てのPayPay加盟店になる。
20%還元は月額5万円相当、全額還元は1回あたり10万円相当が上限となる。
全額還元については、Yahoo!プレミアム会員であればその確率が20回に1回、ソフトバンクとワイモバイルのスマートフォンユーザーであれば10回に1回になる。
キャンペーンの目的として中山氏は、獲得したいユーザー数は非公表ながら「加盟店やユーザーを増やしたい。シンプルに進めたいと考えている」と説明。100億円の原資については、全てPayPayが負担する。
プレキャンペーン、12月3日まで5000円追加で6000円相当に
プレキャンペーンとして、11月22日~12月3日まで、5000円以上をPayPayにチャージすると1000円相当のPayPayボーナスが上乗せされる。
ソフトバンクとワイモバイルのスマートフォンユーザーであれば、チャージ方法として新たに銀行口座を登録する、あるいは決済手段としてクレジットカードやYahoo!マネーのいずれかを登録すると、500円相当のPayPayボーナスをプレゼントする。
ファミマ店頭でも加入促進
ファミリーマートで、12月4日から、コード決済サービス「PayPay」が利用できるようになる。全国1万7000店での支払いで利用できる。
ファミリーマート代表取締役社長の澤田貴司氏は、政府がキャッシュレス化の推進を打ち出す中で、12月から6社のコード決済に対応する方針を10月に発表したと振り返る。PayPayについては、全国2000店舗で店頭キャラバンとして特設ブースを用意して、ユーザーに利用を呼びかける。
澤田氏は、PayPayの中山氏に「もっと還元よろしくお願いします」と冗談交じりに語りつつ、PayPayとの協力体制をアピールした。
ソフトバンクグループの総力挙げる
会見には、ソフトバンク代表取締役副社長の榛葉淳氏、ヤフー代表取締役社長の川邊健太郎氏も駆けつけた。
榛葉氏は、PayPayでの取り組みに加えて「SuperFridayとして、12月はファミチキをプレゼントする」と、ファミリーマートとの協力体制を説明。
さらに同氏は「ソフトバンクの営業力を活かして、全国で加盟店を開拓する。さらに人員を増強して、パートナーを増やす。全国のソフトバンクショップやワイモバイルショップでも、PayPayを案内していく。兄弟会社のヤフーとともに徹底的に、ソフトバンクグループの総力を挙げて、一気呵成にPayPayを育てていきたい」と全力を尽くす姿勢を示した。
続いて登壇したヤフーの川邊社長は「コード決済によるキャッシュレス化は、日本をブロードバンド化したヤフーとソフトバンクしかできない仕事」とあらためて意気込んだ。
来年4月以降の取り組みについて、PayPayの中山社長は「現時点では白紙」とコメント。動向を見ながら、次の一手を検討していくという。コード決済規格の標準化については、「キャッシュレス化を推進したいという思いは同じ」としつつ、具体的な動きはまだないとするに留まった。