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ファーウェイ、「HUAWEI Mate20」シリーズ4機種を発表

 ファーウェイは、Androidスマートフォンの新モデル「HUAWEI Mate20」「HUAWEI Mate20 Pro」「HUAWEI Mate20 X」「HUAWEI Mate20 RS」の4モデルを発表した。

ベースモデルのMate20と上位モデルのMate20 Pro

HUAWEI Mate20(左)とHUAWEI Mate20 Pro(右)

 同シリーズは、7nmプロセスで製造された最新のチップセット「Kirin 980」を搭載したAndroidスマートフォン。Android 9を搭載して出荷される。背面に望遠・広角・超広角の3つのカメラを搭載する。外部メモリーカードは、microSDカードではなく、新たに開発されたNano SIMサイズのNM(Nano-Memory)カードに対応する。

 ベースモデルとなるMate20は、6.52インチ、2244×1080ドットのディスプレイを装備する。上位モデルのMate20 Proは、6.39インチ、3120×1440ドットのディスプレイを装備。Mate20は指紋センサーが背面のカメラ下に搭載されているのに対し、Mate20 Proはディスプレイに指紋センサーが内蔵されている。Mate20 ProはIP68の防水防塵、Mate20はIP53の防水にそれぞれ対応する。

発表会にはConsumer Business Group CEOのリチャード・ユー氏が登壇

 バッテリー容量は、Mate20が4000mAh、Mate20 Proが4200mAh。Mate20 Proは10V/4Aの急速充電をサポートするとともに、15Wのワイヤレス充電にも対応する。さらに、他のワイヤレス充電対応機器に給電する機能も搭載される。

 カメラは、Mate20が8メガピクセル(F2.4、52mm、2倍ズーム)、12メガピクセル(F1.8、27mm)、16メガピクセル(F2.2、17mm)Mate20 Proが8メガピクセル(F2.4、80mm、3倍ズーム)、20メガピクセル(F2.2、16mm)、40メガピクセル(F1.8、27mm)という構成。Mate20は1/2.3インチ、Mate20 Proは1/1.7インチと大きなセンサーを搭載しており、暗い場所での撮影にも強い。Mate20 Proについては、2.5cmのマクロ撮影にも対応する。

 撮影時のAI活用については、一部だけに色を残した状態の動画を撮影する機能や、見たい場面をAIが自動的に切り出す編集機能が用意される。

 インカメラは24メガピクセルとなっているが、その周辺にはドットプロジェクターや赤外線カメラを装備。これにより人間の顔を正確に読み取り、0.6秒以内に高い精度で顔認証を行う。顔認証のほかにも3D Live Emojiや3Dモデリングにもこれらのセンサーが活用される。

 AI関連では、ARと組み合わせてカメラに映し出した食べ物の種類や大きさからカロリー計算を行う機能も用意。同じリンゴでも大きさが異なれば算出されるカロリーが異なる。

 テレビなどの外部ディスプレイに接続し、パソコンライクな使い勝手を実現するPCモードについては、新たにワイヤレス(Miracast)接続に対応。端末側で通話しながら、テレビで動画を再生し続けることもできる。

 両モデルともに、Emerald Green、Midnight Blue、Black、Pink Gold、Twilightの5色のラインナップとなる。

 Mate20の価格は、4GB RAM+128GB ROMのモデルが799ユーロ、6GB RAM+128GB ROMのモデルが849ユーロ。Mate20 Proの価格は、6GB RAM+128GB ROMの構成で1049ユーロ。いずれも発表と同時に発売となる。

ポルシェデザインのMate20 RSと大画面のMate20 X

 Mate20 RSは、ポルシェデザインの高級モデル。革の質感を生かしたBLACKとREDの2モデルが用意される。こちらは8GBのメモリー(RAM)を搭載し、ストレージ(ROM)容量が異なる256GBと512GBのモデルが用意される。価格は、8GB RAM+256GB ROMのモデルが1695ユーロ、8GB RAM+512GB ROMのモデルが2095ユーロ。11月16日に発売される。

 Mate20 Xは、7.2インチ、2244×1080ドットの大画面ディスプレイを搭載したモデル。大画面にあわせて5000mAhの大容量バッテリーも搭載。HUAWEI M-Penを用いることで快適なペン入力も実現する。ベイパーチャンバーやグラフェンフィルムを採用することで効率的に放熱処理を行う。また、オプションのゲームコントローラーを装着することで、ポータブルゲーム機のような操作性も実現する。こちらはMidnight Blue、Phantom Silverの2色が用意される。価格は、6GB RAM+128GB ROMの構成で899ユーロ。10月26日に発売される。

HUAWEI WATCH GTとHUAWEI Band 3 Pro

 同社では、Mate20シリーズとあわせてウェアラブル製品も発表。「HUAWEI WATCH GT」と「HUAWEI Band 3 Pro」が用意された。

 HUAWEI WATCH GTは、デュアルチップ構成で消費電力を細かく制御することで、14日間の使用が可能。GPSをオンにしても22時間使用できるとされる。心拍数をリアルタイムでモニタリングする機能も備える。価格は、Sportモデルが199ユーロ、Classicモデルが249ユーロ。

 HUAWEI Band 3 Proは、GPSと心拍センサー機能を備えたフィットネスバンドとなる。価格は99ユーロ。

日本で発売されるのはどれ?

 気になるのは日本でも発売されるかどうか。発表会場の最前列のVIPリザーブシートには「Japan Device Customer」の札があるシートが3つ用意されていたことから、本日発表された製品のどれかはほぼ確実に日本でも発売されることになりそうだ。