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5Gの標準仕様、ついに決まる
2018年6月14日 16:09
国際的な通信業界の団体「3GPP」で6月14日に開催された全体会合(3GPP Plenary)において、第5世代の無線通信方式である5Gの標準仕様が策定された。
今回策定された仕様は、「高速大容量」「低遅延」「多数接続」という第5世代の要件を満たす規格「5G NR(New Radio)」として検討が進められてきた。2017年12月にはLTEと連携する5G NRの仕様(ノンスタンドアローン)は固まっていたが、6月14日、「3GPP Release 15」として正式に定められ、単独で動作するスタンドアローン仕様も加わった。
Release 15では、ミリ波帯(30GHz~300GHz)と呼ばれる周波数の仕様も含まれており、この帯域で通信する仕組みとして、多数のアンテナを使うMassive MIMOも標準仕様になるという。また低遅延の仕様も決まった。
策定に関わった企業として、国内大手携帯電話会社3社のほか、エリクソン、富士通、ファーウェイ、インテル、京セラ、レノボ、LG、三菱電機、NEC、ノキア、OPPO、パナソニック、クアルコムテクノロジーズ、サムスン、シャープ、ソニーモバイル、ZTEといった企業が名を連ねている。この中には世界各地の通信会社や、通信関連事業を手がける企業も含まれており、「5Gの商用展開に向けて、さまざまな業界との連携を加速し、新たなビジネスを創出する」としている。