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利用したいモバイル決済、タッチは62.2%でQRコードは33.3%~MMD研究所調査
モバイル決済の利用者と興味がある対象者の66.6%がキャッシュレス化に賛成
2018年6月13日 19:20
MDD研究所は、「2018年5月 モバイル決済 利用者・未利用者比較調査」を実施した。調査対象はスマートフォンを利用する男女7956人で、期間は5月8日~12日。調査はインターネットで行った。
スマホ所有者のモバイル電子マネーのみの利用は5%前後
対象者に利用しているカードタイプの電子マネーを調査したところ、都会(人口20万人以上)在住者の81.4%、地方在住者の71.6%はカードタイプの電子マネーを利用していることが明らかにされた。カードタイプの電子マネーを利用せず、モバイルの電子マネーを利用している対象者は、東京・地方ともに5%前後となった。
調査ではほかにもカードタイプの電子マネー別の利用者についてまとめられている。
モバイル決済の利用シーントップは、駅以外のコンビニエンスストア
モバイル決済を「利用したことがある」「興味がある」と回答した都会在住の2466人、地方在住の2482人を対象に「利用するシーン」「利用したいと思うシーン」を調査した。両地域ともに上位の順位は変わらず、最も多かったのは「コンビニエンスストア(駅以外)」で、都会では35.5%、地方では36.1%となり、次いで、「自動販売機」、「交通機関(交通費の支払い)」となった。
モバイル決済の利用者と興味がある対象者の66.6%が「キャッシュレス化に賛成」
事前調査において、「交通機関以外でモバイル決済を利用している」と回答した444人、「興味はあるがモバイル決済を一度も利用したことがない」と回答した523人を対象にキャッシュレス化についてどう思うかという調査では、「キャッシュレス化に賛成」「どちらかというとキャッシュレス化に賛成」を合わせた賛成派は66.6%となった。反対派は、あわせて7.7%となった。
利用したいモバイル決済は、タッチ式が62.2%、QRコード方式が33.3%
事前調査において「興味はあるがモバイル決済を一度も利用したことがない」と回答した523人を対象に、利用してみたいモバイル決済のタイプを調査したところ、かざす(タッチする)方式のモバイル決済は、「とても利用してみたい」と「やや利用してみたい」を合わせた62.2%が利用したいという結果になった。一方QRコードを表示させるモバイル決済では、「とても利用してみたい」と「やや利用してみたい」を合わせて33.3%となった。
モバイル決済を使い始めた・使いたい理由
モバイル決済について魅力的に思うことや性格を分析する質問から、似た者同士を集めてグループ化する分析手法のクラスター分析を行い、「クラスター1:何となく流されてみるタイプ」、「クラスター2:面倒くさがりなせっかちタイプ」、「クラスター3:しっかり者の臆病タイプ」、「クラスター4:スマホ大好き好奇心旺盛タイプ」の4つのグループをもとに分析された。
モバイル決済を使い始めた・使いたい理由について分析された図では、項目が近いほど相関が強いものになっている。例えば、クラスター2の面倒くさがりなタイプでは「小銭を出すのが面倒だから」と「カードを複数持ち歩きたくないから」という理由の項目が近くにあり、クラスターと項目が相関していることがわかる。
同調査では、この中で、最もモバイル決済の利用率が高いのはクラスター4で、58.2%、次いで、クラスター1で55.0%と分析されている。