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グーグル、次世代メッセージサービス「RCS」拡大で世界のキャリアと協力

 米グーグルは、世界のモバイル通信事業者、デバイスメーカーと協力し、次世代メッセージサービス「RCS(Rich Communication Services)」の市場を今後数カ月で拡大すると発表した。

 「RCS(Rich Communication Services)」は、SMSの強化版として策定されたメッセージング規格。写真や動画などの送信できるほか、通話機能や電話帳などと連携したり、ファイル共有、ビデオ通話などを利用したり、企業独自のデザインで配信したりできるといった特徴を備える。MMSと異なる点として、通信事業者間での互換性があり、携帯電話番号だけでやり取りができる。現在、北米と欧州を中心に世界で27カ国、50の通信事業者がRCSを採用している。なお、日本のキャリアはRCSサービスを提供していない。

米国・中南米でのRCSの利用例

 RCSは世界の携帯電話事業者らが作る団体、GSMAが推進しており、グーグルはその市場拡大に協力してきた。Androidの公式メッセンジャーアプリ「Android メッセージ」でRCSをサポートした上で、スマートフォンメーカー各社に利用を促しているほか、世界の43のキャリアと連携して、RCSの普及拡大を促進している。

 グーグルは今後、数カ月の間に新たなパートナーと協力し、より多くの地域でRCSサービスを提供するとしている。26日より開催される国際展示会「Mobile World Congress 2018(MWC2018)」で同社は、RCSの紹介展示を実施する。