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楽天モバイルが仙台駅前に帰ってきた、Yogiboのソファも

 楽天は、MVNOタイプの携帯電話サービス「楽天モバイル」の仙台駅前店をオープンした。今回は楽天市場に出店するYogiboとコラボレーションし、そのソファを店内に設置。ネット上の場である「楽天市場」で販売される商品をリアルで体験できる場として展開する。

楽天モバイル仙台駅前店
仙台駅前のペデストリアンデッキを降りてすぐ

 これまでも楽天モバイルでは、プロ野球の「楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地でもある仙台にショップを設置していたが、約1年前、入居先の駅前にあった百貨店が突然閉鎖。ようやく今回、1年前まであった店舗のほぼ向かいに位置する、仙台駅前に新店舗がオープンした。その新店舗では、楽天モバイルで取り扱うスマートフォンを購入、回線契約などが行える。

元モーニング娘の高橋愛(中央)がオープニングセレモニーに出席。楽天の大尾嘉執行役員も姿を見せた(右)

 楽天では、渋谷に「楽天カフェ」をオープンして以降、徐々に楽天モバイルのリアル店舗(量販店でのコーナー含む)を拡大。たとえば量販店での取り組みとしては、2018年、ビックカメラとの協力をさらに広げていく。一方の楽天モバイルショップでは、2017年からライフスタイルの提案にも踏み込んでおり、たとえば東京・下北沢にはジェラート店のViToとコラボレーションした店舗をオープン。今回は、携帯電話関連の手続きでどうしても待ち時間が発生してしまうことを踏まえて、くつろいで待てるように、快適さをウリにする米国発のビーズクッションであるYogiboとコラボレーションすることになった。

Yogiboのソファ
大尾嘉氏の説明のもと、仙台駅前店を体験する髙橋と楽天ゴールデンイーグルスのキャラクターであるクラッチ

 楽天執行役員で楽天モバイル事業をリードする大尾嘉宏人氏は、2年前の2016年1月には、37店舗しか展開しておらず、当時の契約数のうち実店舗で契約したユーザーは24%に留まっていたが、2018年1月には181店舗で53%と、実店舗での回線獲得が半数を超えたと解説。徐々にマガジンやクレジットカード、電気など楽天グループの各種サービスと連携する店舗を展開してきた中で、今回初めて楽天市場と連携するショップを開設するに至った。店頭ではタブレットを使って、Yogiboのソファを注文することもでき、たとえば通話SIMを契約すれば3000円分の割引が適用される。大尾嘉氏は、「これまでネットだけだった楽天市場の商品をリアルでも体験できることが重要」と解説。まずはYogiboの商品だけだが、徐々に店頭に並べる商品を増やす可能性もあるのだという。

 海外では、Amazonが無人店舗を実験的に開設。日本では大手キャリアが携帯電話以外の商材をショップで扱う例もある。こうした中で、大尾嘉氏は通信以外の商材を扱うケースにおいて、大手キャリアを含めた競合他社に「負ける気はしない。ネットを通じてポイントや決済などを広げてきたが、もっと便利な物を提供する。(ユーザーの)心を掴めているのかなと思う」と自信を見せていた。