ニュース

ドコモの「AIタクシー」が正式版に、ニーズ予測で車両運行

 NTTドコモは、法人向けにタクシーの乗車需要を予測するサービス「AIタクシー」の提供を開始した。まずは東京無線タクシーやつばめタクシーグループがAIタクシーを用いて車両を運行していく。

 AIタクシーは、現時点~30分後のタクシーのニーズを予測し、配信するサービス。気象や周辺施設、過去の利用動向と、ドコモの人口統計である「モバイル空間統計」を組み合わせて、500m四方単位で10分ごとに乗車需要を予測する。高齢化社会でドライバー不足が見込まれる中、観光需要などにも対応しつつ、無駄な運行を減らし、より効率的にタクシーが利用できる環境を提供する。

 2016年6月~2017年3月にかけて東京や名古屋で実証実験が行われたほか、その後、大阪市、福岡市などでもトライアルを進め、今回、正式なサービスとして提供されることになった。

 法人にかかる費用は営業区域数と車両台数によって異なる。初期費用は30万円~、月額利用料は1台900円前後になるという。