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揺れないのに鳴った緊急地震速報、理由は同時刻に発生した2つの地震

推定した震源の位置(気象庁の資料より)

 1月5日11時2分に関東地方と福島県の携帯電話で緊急地震速報の警報が鳴った。都心にある本誌編集部でも多数のスマートフォンが一斉に鳴ったが、その後、揺れは感じられないまま。

 気象庁によれば、11時2分頃に茨城県沖を震源とするマグニチュード4.4(速報値)の地震が発生し、茨城県神栖市で震度3を記録した。本来、この規模では警報は出されないが、同時刻に富山県西部を震源とするマグニチュード3.9(速報値)の地震が発生し、石川県七尾市、中能登町で震度3を記録。これら2つの地震を同一の地震として処理した結果、震度が過大に予測されてしまったという。

 同庁では、詳細を調査し、改善に努めるとしている。