ニュース

2025年度のスマホ通信量は月間30GB/契約、全体では年間6.5エクサバイトに

ミック経済研究所が5G基地局に関する市場予測を公開

 ミック経済研究所は、5G基地局に関する市場予測とキャリア・ベンダーの戦略に関するレポート、「5G基地局市場の予測とキャリア・ベンダの戦略2018年版~国内およびグローバル市場で予測モデルを使った市場予測とシナリオ分析~」を11月に発刊した。

 同レポートは、2016年に発刊された同タイトルの改訂版である。販売価格はA4版200ページで税別19万円から。PDFやCD-ROMによる提供も行っている。

 同社の分析によると、現在のスマートフォンの月間トラフィックは平均3GBだが、年率20%を超える速度で増加しており、現状の増加率のままでも2025年度には1回線あたり20GBを超えることを見込んでいる。

4G/5G別トラフィックの推移

 さらに、2020年度の5Gサービス提供開始によって増加が加速することを考慮すれば、2025年度の1回線あたりトラフィックは月間25GB~30GBまで増えることも予想される。1回線あたりのトラフィックを月間25GBとすると、2025年度のモバイル・データトライフィックは6.5エクサバイトに達する。

 同社では、2019年度には4G LTEの基地局1セクタあたりの収容量は現状の1.2~1.3倍に改善するが、4G LTEで収容可能なトラフィックは2025年度で全体の約30%程度であると推測し、残りの70%程度を5G基地局で収容するとしても、120万セクタ以上の5G基地局が必要になるとシミュレーションしている。

セクタ当たりのトラフィック収容量の推移
4G/5G別のセクタ数

 同レポートでは、周波数帯域別(低SHF/高SHF帯)市場や、人口密度区分によるエリア展開を取り入れたほか、5Gの基地局に限らず、キャリア別に基地局投資額と、全体の設備投資額も2025年度までのデータトラフィックと連動させて予測している。