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凸版印刷とドコモ、5G活用の“仮想テレポーテーション技術”を開発

 凸版印刷とNTTドコモは、遠隔地からの観光体験や就労などを想定した技術「IoA仮想テレポーテーション」のプロトタイプを発表した。11月9日~11日にNTTドコモが日本科学未来館で開催する展示イベント「見えてきた、“ちょっと先”の未来~5Gが創る未来のライフスタイル~」にて、同技術の実証実験が公開される。

 「IoA仮想テレポーテーション」は、360度映像やロボット技術を活用し、遠隔地から臨場感のある体験を提供するソリューション。東京大学大学院情報学環 歴本研究室と凸版印刷のIoA(Internet of Abilties/能力のネットワーク)の共同研究により開発された。

 同技術では、体験者と動きと同期する「分身ロボット」を現地に派遣し、遠隔地にある「伝送ルーム」から映像を見ながら操作。伝送ルームと分身ロボットのいる場所との間でリアルタイムに双方向のコミュニケーションを実現する。例えば、高齢者が家にいながら家族との旅行を疑似体験するといった用途など、観光、スポーツ観戦、遠隔就労などへの応用が想定されている。

 プロトタイプでは、NTTドコモの5Gによるリアルタイム映像伝送を組み合わせ、360度カメラの4K映像をリアルタイムに伝送。高精細でシームレスな体験を可能とした。