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切り欠きディスプレイの「AQUOS R compact」、iPhone Xや“Androidの父”の「Essential」との関係は?
2017年10月13日 22:39
自由に整形できるIGZO液晶「IGZOフリーフォームディスプレイ」を初めて搭載するAndroidスマートフォン「AQUOS R compact」。世界の市場には3辺狭額縁で上辺に切り欠きがあるディスプレイを搭載したスマートフォンがすでに発表されている。それらの機種と「AQUOS R compact」にはどのような関係があるのだろうか。
上辺に切り欠きがあるディスプレイを搭載するスマートフォンでもっとも有名なのが「iPhone X」だろう。アップルが11月に発売するこの端末は、ディスプレイ上部の切り欠きにインカメラや各種センサーを集中されている。しかし、「iPhone X」が有機ELディスプレイで、シャープの「フリーフォームディスプレイ」は液晶ディスプレイとは、そもそもディスプレイの方式から全く異なる。
もう1つ、似たような液晶ディスプレイを搭載するスマートフォンがある。“Androidの父”として知られるアンディ・ルービン氏が開発した「Essential Phone PH-1」だ。この製品は北米などで8月に発売されている。
「AQUOS R compact」の商品企画を統括した小林繁氏によると、「iPhone XやEssentialが発表される前にはAQUOS R compactの商品企画は終了していた」とのことで、こちらも無関係という。なお、「Essential Phone PH-1」が搭載する液晶ディスプレイのメーカーは明らかにされていない。
実は、中国市場にはすでにフリーフォームディスプレイを搭載した「SHARP AQUOS S2」が登場している。この端末と「AQUOS R compact」にはどのような関係があるのだろうか。
この「SHARP AQUOS S2」はシャープが設計した製品ではない。シャープは中国市場ではInFocusという企業にブランドライセンスを供与しており、「SHARP AQUOS S2」は、そのInFocus社が設計・開発した製品だ。「SHARP AQUOS S2」が搭載するフリーフォームディスプレイは、液晶ではあるがIGZO方式ではないという。