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ソラコムがeSIMに対応、加入者管理機能の独自実装で

 IoT通信サービスを手がけるソラコム(SORACOM)は、組込機器向けのSIM「eSIM」の提供を開始した。データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー(グローバル向け Air SIM)」での提供となる。

 今回のサービスは、同社が加入者管理機能(HLR)を実装したことで実現したもの。これにより、5×6mmというICチップにSIMカードの機能を搭載する「eSIM」を独自提供できるようになった。eSIMは車載機器、工業製品への搭載に適しているとされる。遠隔でプロファイル情報の書き込みなどが可能なプラットフォームも構築済とのことだが、今後は業界団体が定めた「Remote Provisioning Architecture for Embedded UICC version 3.1」にも対応していく。

 あわせて同社では、使わない間は料金がかからない「plan01s」「plan01s-Low Data Volume」という2つの新料金プランの提供を開始した。「plan01s」は使用中は1日あたり米0.06ドル、「plan01s-Low Data Volume」は月間0.4米ドルの基本料がかかるほか、別途、通信量に応じて課金される。違いはサービス提供エリアと従量課金の単価。どちらもHLRの実装により実現できた。

 ソラコムでは、eSIMと新プランの組み合わせにより、実際の利用まで時間があっても、その前に一度通信テストをする、といった使い方も手軽にできるようになる。