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「北朝鮮のミサイル発射でJアラートが届かなかった」、ドコモの設備に不具合

 NTTドコモは、緊急地震速報やJアラートを配信するサービス「エリアメール」が、一部の基地局設備の不具合により、ユーザーの手元へ届かないケースがあることを明らかにした。LTEで繋がるエリアメール対応機種への配信がうまくいかなかったという。対象の設備に対して、9月13日早朝までに、ソフトウェアの改修作業が実施される。

 同社によれば、今回の不具合は、8月29日に配信されたJアラートをきっかけに判明した。この日の午前6時過ぎ、Jアラートは、北朝鮮のミサイル発射を受けて配信されていたが、9月4日になって、北海道の一部自治体から「Jアラートが届かなかった」とドコモへ申告があった。そこで調査をしたところ、9月11日、原因を特定。全国に3672台設置されている富士通製の基地局設備(BS3002形)のソフトウェアに不具合があることがわかった。

 この基地局設備がある場所では、過去に配信された緊急地震速報などのエリアメールが届かなかった可能性がある。ただし現時点で不達が確認されているのは8月29日のJアラートのみで、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県の一部エリア。最大で5000人に影響があった可能性がある。9月13日早朝までの改修で不具合は解消される見込み。