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Bluetoothヘッドホン、iPhone 7以降で販売拡大が顕著に

 GfKジャパンは、Bluetooth対応のヘッドホン・ヘッドセットの販売動向を調査し、結果を明らかにした。iPhone 7/7 Plusが発売されて以来、販売数は急伸しているほか、Bluetooth対応製品の平均価格も上昇している。

 調査では、イヤホンジャックが廃止されたiPhone 7/7 Plusが発売された2016年9月以降、Bluetooth対応のヘッドホン・イヤホンや、マイクを搭載するヘッドセットの販売数が急伸していることが明らかになっている。

 Bluetooth対応ヘッドホン・ヘッドセットの販売数は、2016年第4四半期(10~12月)は前年同期比で32%増、2017年第1四半期(1~3月)も前年同期比27%増だった。iPhone 7の登場に合わせて、各社が新製品を投入したことも追い風になったとしている。

 平均価格も上昇傾向にあり、2017年第1四半期では7700円と、前年同期比で27%増だった。

 平均価格を形状別にみると、数量で9割弱を占めるイヤホンタイプが32%増の5700円、オーバーヘッドタイプ(ヘッドホン)は16%増の2万1900円だった。イヤホンタイプは海外ブランドやスポーツタイプが伸び価格上昇の要因になった。一方のヘッドホンタイプはノイズキャンセル機能などを搭載する3万円台の高付加価値製品が販売数を伸ばし、平均価格を押し上げた。

出典:GfKジャパン

 2017年第1四半期のヘッドホン・ヘッドセットの販売に占めるBluetooth対応製品の割合は、数量では18%(前年同期比5ポイント増)、販売金額では37%(15ポイント増)になった。

 調査ではまた、左右が独立した完全ワイヤレスタイプの製品の拡大にも言及している。完全ワイヤレスタイプは2017年3月末時点で、10モデル以上が販売されており、価格も2万円を切るモデルが登場。販売にはずみがついたことで、Bluetooth対応製品に占める金額構成比は、1年前の1%未満から8%へと拡大している。