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「読書好きが開発した」、Kobo最新モデル「Aura ONE」

Rakuten Kobo社マイケル・タンブリンCEOが語る

Rakuten Koboのタンブリン氏

 「読書好きが読書好きのために開発した」、そう語るのはRakuten Kobo社プレジデント兼CEOのマイケル・タンブリン氏だ。

 6日、電子書籍リーダー「Kobo Aura ONE」が発売された(※関連記事)。7.8インチの電子ペーパーディスプレイに防水性能を備えたプレミアム機種という位置付けでラインアップに加わる。

 タンブリン氏は開発にあたり、電子書籍を熱心に利用するユーザーからヒアリングを行い、ユーザーが求める機能を探り、それを現実にしたと説明する。たとえばフロントライトでの制御では、夜、明るすぎるディスプレイでは眠りにつきにくくなるという声が挙がった。これに対して今回、Kobo Aura ONEでは、あらかじめ決めた時間になるとフロントライトの色味を調節してブルーライトを抑え、暖色系の色合いにしてくれるナチュラルライト機能が用意されている。

 防水もそうしたニーズに応える形で実装された機能だ。またディスプレイが7.8インチと大型にしたのも、紙の本に近いサイズ感のほうが読みやすいというデータを踏まえたものだ。

 「電子回路、デザイン、スクリーンを完全に再設計して、軽量化と薄型化を実現した」(タンブリン氏)とのことで、楽天 デジタルコンテンツカンパニープレジデントの相木孝仁氏は「ヘビーユーザーには満足していただけるスペック」と胸を張る。

 相木氏によれば、Koboのヘビーユーザーは楽天でショッピングをよく利用するユーザーでもあるとのこと。このタイミングで新モデルをリリースしたのは、冬商戦に向けて、ユーザーの動向を見てからアクションできるためと説明。今週いっぱいで売りきると考えていた数量が、6日10時の販売開始から4時間程度で販売できたとして、好調な滑り出しになったとアピールした。なお、Koboのサービスとは別のサービスとして提供されている無料のマンガ配信サービス「楽天マンガ」や、月額380円の雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」との統合はまだ考えていないとのこと。