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熱いファンが集結、TORQUEオーナーズイベントでタフネス性能を再確認
第2回も開催決定
2016年7月7日 12:15
7月6日、KDDIと京セラは都内のイベントスペースで「au×TORQUEオーナーズイベント」を開催した。
「au×TORQUEオーナーズイベント」は、京セラ製のタフネススマホ「TORQUE」シリーズ(au版)のユーザーを対象としたイベントで、TORQUEの開発者と交流したり、TORQUEのタフネス性能を実際に試したりすることができるというもの。
auのスマートフォンのオーナーズイベントとしては、Xperiaシリーズで複数回実施されているが、Xperia以外ではこのTORQUEのイベントが初めてとなる。
オーナーズイベント公募への応募資格は、TORQUE G02もしくはTORQUE G01を所有し、auの契約期間が61カ月以上で、本人が20歳以上というもの。広く公募したものではなく、募集期間も5月31日から6月7日と非常に短かったにもかかわらず、1000件を超える応募があり、その中から約40人が選ばれてオーナーズイベントに参加した。
TORQUEの開発メンバーがTORQUEの開発裏話を紹介
イベントはKDDIのコンシューマーマーケティング1部の渡辺和幸部長による挨拶に始まり、開発メンバーによるプレゼンテーションや開発メンバーと一般参加者の懇親会などが行なわれた。
プレゼンテーションのステージでは、TORQUEを開発した京セラのプロダクトプランナー辻岡正典氏、プロダクトデザイナーの岡部亮介氏、GUIデザイナーの玉井直行氏、プロジェクトリーダーの福田諭展氏、KDDIのプロダクト企画部 小菅治朗氏氏、Kom&Co.Design代表でデザインプロデューサーの小牟田啓博氏らが登壇し、それぞれが担当したTORQUEの特徴について解説した。
まず辻岡氏はTORQUEの沿革について説明する。auのTORQUEは今回で2機種目だが、京セラと京セラが承継した三洋電機の携帯電話事業は、もともと北米でタフネスケータイ・スマホを展開しており、それがいわば日本に逆輸入されたのがauのTORQUEシリーズとなっている。
海外においてもあまり類を見ないタフネススマホであることから、昨年のダカールラリーにおいてホンダレーシングが欧州版のTORQUEを使った実績があり、それをきっかけに、次回ダカールラリーでもTORQUEを供給することが決まっているという。
デザインを担当した岡部氏は、TORQUE G02の開発において不採用となった初期のデザイン案を公開しつつ、デザインがどのようになっているかを解説する。最終的なデザインではエラストマー素材を多用し、傷が付きにくくラフに扱える構造とし、キーもG01では樹脂だったが、G02ではアルミ製として耐久性を高めている。
最初のデザインについては、デザインプロデューサーの小牟田氏は「ハードウェアとしてのセクシーさがない」とダメ出ししたという。さらにデザインのモチーフとして某欧州メーカーのバイクを挙げ、「このバイクを見てこい、なんなら買ってしまえ、と言った」と当時のやり取りを明かすと、岡部氏は「さすがに買わなかったが、すぐに見に行った。セクシーなバイクだったので、それを目に焼き付け、G02に活かせるように考えた」と語った。
TORQUEは画面上のUIも、円形メーターなどをモチーフとした黒ベースの独特なデザインの「Dura UI」を採用しているのが特徴となっている。ソフトウェア面ではさらにアップデートにより新しいポータル機能が追加される。このアップデートは今夏発売されるTORQUE G02の新カラーモデルにはプリインストールされるが、既存のTORQUE G02についてもアップデートが配信される。
プロジェクトリーダーの福田氏は、TORQUEの最大の特徴でもあるタフネス性能について解説した。TORQUEの剛性の高さについては、ケースを箱形形状とし、内部に金属を使ったりすることで、通常設計のスマホに比べるとシミュレーション上で201%の剛性を実現しているという。
福田氏はTORQUE G02で初対応となる耐海水性能についても解説する。海で利用すると、海水中の塩分で腐食しやすくなったり、砂がボタンに詰まったり、水圧でボタンが押されっぱなしになる懸念があるが、これらを試行錯誤して解決している。さらに水中でカメラを使うときにも水の屈折率に色と歪みの補正をしたり、サイドキーだけで操作できるUIにするなどの工夫を行なっているという。
開発メンバーと一般参加者の懇親会では、7人掛けのテーブルに京セラの技術開発メンバーが1人ずつ訪れ、ローテーションしながら担当分野の説明をしたり、一般参加者からの質問や要望に答えたりした。
また、ステージ上には実際に京セラが開発でも用いているような各種耐久性の試験機材が置かれ、一般ユーザーでは通常なら試せないような耐久テストを、間近で見たり、実際に試したりできるようになっていた。
参加者全員に、オリジナルデザインのタオルとTORQUEの“硬さ”をイメージした巨大な草加せんべい(直径約30センチ)、TORQUE G02購入時に使えるキャッシュバッククーポン、TORQUEでも使えるQi規格の非接触チャージャー(au+1の「ワイヤレス充電台02」のTORQUEロゴ入り特別版)がお土産として配られた。
さらにオリジナルTシャツ、純正アクセサリ(カラビナ付きのハードホルダーとフロートストラップ)、カシオ製のAndroid Wear「WSD-F10」が、来場者の中から抽選で1名にプレゼントされた。
次回オーナーズイベントも決定
イベントでは、第2弾となる「au×TORQUEオーナーズイベント Vol.2」の開催も告知された。オーナー同士の交流を含めたイベント形式だった第1弾とはまったく異なる方向性で、静岡県伊東市にある海洋体験施設で、水中に潜ってTORQUEでイルカを撮影するというもの。第1弾同様に開発者との交流会もあるが、TORQUEの製品の方向性に合わせ、かなりアウトドア要素の強いイベントとなっている。
こちらのイベントも応募条件はTORQUE G01もしくはG02を所有し、auの契約期間が61カ月以上で本人が20歳以上であること。応募期間は7月7日~7月12日で、イベント開催日は8月7日。
このようなオーナーズイベントに取り組む理由について、KDDIの渡辺氏は「KDDIとしての立場は2つある。1つは商品やサービスを売ることがゴール。もう1つは買ってもらうのがスタートで、そこから買った人に楽しくなってもらい、その先に好きになっていただくことをゴールとすること。後者に行かないといけないという課題意識があり、その中でソニーさんとお話をして、Xperiaでオーナーズイベントを開催した」とこれまでの取り組みを説明する。特に、「TORQUEは、熱量の高いお客さまのいるブランド」ということから、Xperiaに続いてオーナーズイベントの開催が決まったという。
また、今回のオーナーズイベントの参加者の傾向について、京セラの通信機器事業本部 通信国内事業部 国内第2営業部責任者の湯浅紀生氏は、「話を伺ってみると、釣りをします、海に潜ります、工場で使っています、自転車に乗ります、など、みなさんが言っていることが全部違う。しかし、みなさんにこの端末は最高だと言ってもらえるのが印象的だった」と語っていた。