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MVNO SIM契約数は539万回線に、個人シェア1位はIIJ~MM総研調査
2016年6月15日 17:49
MM総研は、2016年3月末時点の国内MVNO市場の契約実績調査の結果を発表した。MVNOサービスの総契約数は4717万回線となり、前年より54.9%増加した。
このうち、独立したMVNOが独自に料金プランを設定して提供する「独自サービス型SIM」の契約数は、個人向けと法人向けをあわせて539.4万回線となり、前年より65.5%増加した。事業者別シェアでは、上位6事業者が全体の60%を占める市場となっている。
独自サービス型SIMのシェア1位は「OCN モバイル ONE」などを提供するNTTコミュニケーションズ。シェア20.6%(111.3万回線)と、唯一100万回線超となった。
2位はIIJmioなどを提供するインターネットイニシアティブ(IIJ)で17.2%(92.7万回線)となる。なお、個人向けサービスに限定した市場シェアでは、IIJが74.7万回線でシェア1位となっている。
以下、3位は楽天(楽天モバイル)で7.2%(39.1万回線)、4位はU-NEXT(U-mobileなど)で6.5%(35.3万回線)、5位はビッグローブ(BIGLOBE SIMなど)で5.7%(31万回線)、6位はケイ・オプティコム(mineo)で、4.5%(24.3万回線)となっている。
楽天やmineoといった新勢力が着々とシェアを伸ばしているほか、2月にはイオンが独自回線でサービス提供を開始、LINEも参入を決定しているといった市場状況から、MM総研では事業者間の競争がさらに激化すると予測している。
MM総研は独自サービス型SIM市場で、個人向け、法人向けとも旺盛な需要が続くことから、2017年3月末には820万回線、2018年3月末には1170万回線に達すると予測している。
なお、「独自サービス型SIM」の契約回線数からは、プリペイド契約のSIMカードは除外されている。MM総研では、訪日外国人の増加にともなって、プリペイドSIMカードについても需要が増加し、2016年3月までの1年間で約100万枚が販売されたと推定している。