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クアルコム、次世代コネクテッド・カー向けプラットフォーム

2016年末に提供、V2Xや5Gを見据えた拡張性や長寿命が特徴

 米クアルコムは、次世代コネクテッド・カー向けに「Connected Car Reference Platform」を発表した。2016年末までに提供が開始される予定。

「Qualcomm Connected Car Reference Platform」

 「Connected Car Reference Platform」は、自動車における高度で複雑な通信技術の統合を容易にし、開発を加速するものとして提供される。拡張性として、TCUや複数のECUを接続するワイヤレスゲートウェイが用意され、OTAやデータ収集・分析などの重要な機能が提供される。

 また、プラットフォームに接続される機器やソフトウェアがアップグレードされることで、自動車メーカーはDSRCからハイブリッド/セルラーV2X、あるいは4G(LTE)から5Gにといった移行が可能になるとしている。

 このほかにも、複数の技術が統合された同プラットフォームでは、Wi-Fi、Bluetoothといった、同じ周波数帯を使う複数の通信技術を同時に運用することが可能になっている。

 「Connected Car Reference Platform」に含まれる技術は、Snapdragon X12/X5 LTEモデム、GNSS、2D/3Dデッドレコニング(自律航法)、Qualcomm VIVE、Wi-Fi、V2X向けDSRC(車両間通信)、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、Qualcomm tuneXを活用するアナログ・デジタルチューナー、A2B(車載オーディオバス)とCAN(コントローラエリアネットワーク)に対応するギガビットEthernet技術など。