インタビュー

「au +1 collection」からロボットやドローンが発売されたのはなぜ? 担当者に聞いてみた

遠隔見守りロボット「EBO X family companion robot」

 KDDIは11月、公式アクセサリー「au +1 collection」において、遠隔見守りロボット「EBO X family companion robot」や自撮りドローン「Air NEO Selfie drone」などの新製品を発売した。

 AIロボット「ARTIBO AI Coding Robot」と子ども向けのプログラミング組立ブロック「Coding Blocks for kids」をあわせ、合計4つの新製品が同時に発売された。スマートフォンとは一見遠そうなジャンルだが、その意図は一体何なのだろうか。

 そこで、今回の発売を主導したKDDI パーソナル事業本部の飯田恵介氏や小松愛実氏らに話を聞いた。

飯田氏
小松氏
KDDI広報部の安積弘記氏

 今回の新製品群は、LX(ライフトランスフォーメーション)を人々へわかりやすく届けるために先端技術を追求するKDDIと、「技術で夢を現実に。」を掲げるKDDIテクノロジーが連携し、au +1 collectionの新製品として供給するもの。

 飯田氏はきっかけについて「オンラインショップに何か新しいものを入れたかった」と語る。

 「刺激的な製品を取り入れたいが、売れるかどうかわからないジレンマがある。売ってみたら売れるかもしれないものにチャレンジしたい」ということで始まった新製品探し。当初、飯田氏や小松氏はユニークかつ先端技術を持つ製品を探していたという。

 珍しさだけでなく、テクノロジー性やユースケースも考慮した結果、たどり着いたのがロボットやドローンだった。家電製品ではなかった理由として飯田氏が挙げたのは「日本に類似製品が売っていないこと」。また、家電製品には大きさなどの課題もあったようだ。

自撮りドローン「Air NEO Selfie drone」
AIロボット「ARTIBO AI Coding Robot」

 「ドローンやロボットはKDDIのイメージに近い」と飯田氏は語る。実際、KDDIではスマートドローンなどを提供しているが、あくまで法人向けであり、一般ユーザーが購入するのは難しい。そういった事情もあり、今回の新製品導入は「意義がある」と強調する。

 今回発売された新製品は、調達先のメーカーとの調整やローカライズなどの条件をクリアしたもの。インターフェイスの日本語化や国内法令への対応など、カスタマイズのサポートはKDDIテクノロジーが担う。

 KDDIテクノロジーについて、飯田氏は「KDDIのコンシューマー製品の評価をほぼすべて担当しているプロフェッショナル。クライアントにとってもメリットがあり、日本でしか使えないカスタマイズではなく品質アップにつながる」と語る。

KDDIテクノロジーの伴野有里氏
KDDIテクノロジーの塩嵜舞氏

 課題と今後については「ユーザーが実際に製品に触れられるような環境を作りたい」と飯田氏。今後はイベント会場などでの展示も想定する。

 飯田氏は「どのジャンルが日本のユーザーに合うかは手探り」としつつ、「日本人に受け入れられ成長するジャンルを探したい。将来的にはKDDIのサービスとのシナジーも目指す」と語り、今後への意欲を見せた。

プログラミング組立ブロック「Coding Blocks for kids」