【Mobile World Congress 2013】

ZTE、5.7インチのハイエンドスマホと世界初のFirefox OS端末発表

ZTEのShiyou氏

 「Mobile World Congress 2013」の初日となる25日、ZTEはプレスカンファレンスを開催し、5.7インチディスプレイを搭載するAndroid端末「Grand Memo」と、Firefox OSを搭載する初めてのスマートフォン「ZTE Open」を発表した。

 Grand Memoは、5.7インチのディスプレイを搭載するハイエンドAndroidスマートフォン。ディスプレイの解像度は1280×720ドットで、クアルコムの最新のクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 800」を搭載。2GBのシステムメモリや13メガピクセルのカメラ、3200mAhの大容量バッテリを採用する一方、薄さは8.5mmに抑えられているのも特徴。OSにはAndroid 4.1を搭載し、下り最大100MbpsのLTE通信にも対応している。

 Grand Memoは2013年の第2四半期に中国から発売される予定。第3四半期以降に欧米で発売されるが、日本での発売については未定とのこと。

Grand Memo
Grand Memo(ZTEの展示ブースにて撮影)
ソフトウェア面では省電力マネージャーなどを搭載
片手操作用のUIも搭載している

 ZTE OpenはFirefox OSを採用する世界初のスマートフォン。Firefox OSは、Mozillaが開発しているスマートフォン向けのOSで、HTML5などWebのオープンスタンダード技術をベースに作られている。ZTE OpenはMobile World Conglessの会期前日に開催されたFirefox OSのプレスカンファレンスにおいても、開発中のモデルとして披露されていた。

 ZTE Openは、必要最低限のスペックのエントリーモデルとなっている。ディスプレイは3.5インチ、ハーフVGA(480×320ドット)で、カメラは3.2メガピクセル。システムメモリは256MBでストレージは512MB。通信機能としては、Bluetooth 2.1や802.11b/g/nのWi-Fiに対応し、1200mAhのバッテリも搭載している。

ZTE Open
ZTE Open(ZTEの展示ブースにて撮影)
ハイエンドモデルとは異なる層をターゲットとする

 ZTEのEVP and Head of Mobile Devices DivisionのHe Shiyou氏は、ZTE Openについて、「最新技術に熱心な若いユーザー層や限られた予算でフィーチャーフォンからスマートフォンに移行したいユーザー層に最適」としている。

 ZTE Openは今夏、スペインとベネズエラ、コロンビアの3カ国で、キャリアのTelefonicaが発売する。日本での発売予定については未定とのこと。プレスカンファレンスで登壇したTelefonicaのDirector Device、Open Web ServicesのCarlos Fernandez Casares氏は、「ラテンアメリカではスマートフォンの普及率が低いが、ZTE Openで普及を加速させる」とZTE Openに寄せる期待を語った。

ZTE Openのスペック
初のFirefox OS端末として夏に発売される

白根 雅彦