【Interop Tokyo 2010】
携帯活用のデジタルサイネージなど展示


 Interop Tokyo 2010と併設するイベント「デジタルサイネージ ジャパン 2010」において、携帯電話と連携したデジタルサイネージ製品が展示されていた。

MediaSpace

 日立製作所では、デジタルサイネージソリューション「MediaSpace」を紹介していた。このソリューションは、ローソンとアサツー ディ・ケイ(ADK)、NTTドコモの3社が出資するクロスオーシャンメディアが手がける「東京メディア」に採用されている。

 都内のローソン300店舗の窓際に大型ディスプレイが設置され、その横におサイフケータイ対応の読み取り機が配される。ディスプレイでは広告やローソン店内のキャンペーン情報が配信される。おサイフケータイをかざすと指定サイトにアクセス可能で、アンケートや占いなどが用意されている。アンケートに回答した結果などが店頭設置のディスプレイなどに反映される。



adpointer

 自動販売機事業者であるタケショウは、人物属性判断機能を搭載したデジタルサイネージ自販機「adpointer」を展示していた。自販機に設置されたディスプレイ部にカメラが搭載されており、性別や年齢などに応じた広告が配信できる。また、時間帯に応じた広告配信が可能で、例えば、夕方になると居酒屋の広告映像を配信し、近隣の飲食店への誘導が図れるとしている。

 ディスプレイに表示される広告は、自販機で取り扱う飲料とは関係ない製品やサービスも配信可能で、広告で得た収益は、設置先のオーナーにも利益が配分される仕組み。自販機本体もしくは小型ディスプレイの脇におサイフケータイの読み取り機能が搭載可能で、広告と関連したクーポンの配信なども可能となっている。

 なお、adpointerには無線LAN接続機能が搭載されており、自販機周辺50m以内をフリースポットにできる。広告キャンペーンと絡めて、iPadやスマートフォンなど無線LAN対応機器をWebサイトにアクセスさせるといったプロモーションにもにも活用できる。現在愛知県内に1カ所導入されており、タケショウでは、既存顧客へadpointerの導入を促していく方針だ。


 



(津田 啓夢)

2010/6/11/ 18:01