【IFA2019】
LG、デュアルスクリーンスマホの「G8X ThinQ」発表
2019年9月6日 07:00
LGエレクトロニクスは、9月6日(現地時間)に、デュアルスクリーン対応の「G8X ThinQ DualScreen」(以下、G8X ThinQ)を発表した。同日に開幕したIFAのブースで、実機を公開する。
同社はIFA開幕前日の9月5日にプレスカンファレンスを開催。報道陣向けにブースも事前公開していたが、スマートフォンにはベールがかけられたままで、なぜか“お預け”の状態になっていた。型番や外観などはブースのイラストで判明していたが、スペック等の詳細な情報は6日に公開された。
G8X ThinQは、同社のフラッグシップモデルで、2月にスペイン・バルセロナでMWCに合わせて発表された「G8 ThinQ」の派生モデルにあたる。
有機ELの6.4インチ、フルHD+ディスプレイを搭載。最大の特徴はデュアルスクリーンカバーに対応するところにある。ただし、本体に2つのディスプレイを搭載しているわけではなく、デュアルスクリーン用のカバーを装着する仕様。
LGは、初の5G対応モデル「V50 ThinQ 5G」でデュアルスクリーン対応を打ち出していたが、同モデルは、本体にデュアルスクリーンのカバーと本体を連動させるための接点が搭載されていた。これに対し、G8X ThinQはデュアルスクリーンカバーをUSB Type-Cで接続する形となる。
また、G8X ThinQは4G版のみ展開されるという。説明員によると、「より幅広いユーザーに、デュアルスクリーンを体験してもらうために開発した」といい、5Gが本格的に普及していない地域にも展開する予定だ。なお、韓国では同型の5Gモデルも発売される予定で、名称は「V50S」になるという。
2画面を同時に利用でき、アプリの一部もそれに最適化されている。たとえば韓国Naver社が開発した「Whale」というブラウザには、デュアルディスプレイ専用のボタンを搭載。これをタップすると、ブラウザが2画面ぶん表示される。
たとえば本誌の場合、あたかもツリー表示されているかのように、トップページを右側に、記事そのものを左側に表示することが可能。ゲームを遊ぶ際に、片側の画面にゲームパッドを表示させることもできる。カバー側も本体と同じ、6.4インチの有機ELで、明るさは個別に調整することも可能だ。
閉じたときに時刻などを表示できる、1.1インチのモノクロディスプレイが搭載されているのも、V50 ThinQ 5G用のデュアルスクリーンカバーとの違いだ。LGの説明員によると、これによって閉じたまま着信を確認したり、通話に出たりすることが可能になるという。
なお、サイズや重量、搭載されるチップセット、メモリなどの仕様は、追って本記事に追記していく。