【IFA2017】

Wiko、18:9ディスプレイ搭載の「VIEW」シリーズを発表

縦横比18:9のワイドスクリーンを採用するVIEWシリーズ

 Wikoは、「IFA 2017」の会期初日となる9月1日にプレス発表を行い、18:9のディスプレイを搭載した「VIEW」シリーズ3機種を発表した。

 Wikoはデザインの良さとコストパフォーマンスの高さで、欧州を中心にシェアを伸ばしているフランスの新興メーカー。今年2月には日本国内市場向けの第一弾となるスマートフォン「Tommy」を発売し、注目を集めている。

 プレス発表の冒頭、直近に発表されてきたモデルとして、カメラで撮影した写真をシェアする機能を強化した「WiM」シリーズ、マルチメディアコンテンツなどのエンターテインメント機能にフォーカスした「UPULSE」シリーズ、国内向けに発売された「Tommy」の後継モデルで、NFCによるモバイル決済も利用可能な「Tommy2」などが紹介された。

ワイドスクリーンを採用した3モデルをラインナップ

 これらの現行機種に続く新しいモデルとして、今回発表されたのが「VIEW」シリーズになる。「VIEW」「VIEW XL」「VIEW PRIME」の3機種から構成されるラインナップで、基本的なデザインなどは共通。いずれも縦横比が18:9のHD+ディスプレイ(1440×720ドット表示)を搭載している。

 縦横比18:9というワイドスクリーン(横向き時)は、スマートフォンで一般的な16:9などに比べ、縦に持ったときは縦方向の表示が長くなる。ブラウザやSNSといったアプリでは情報量が豊富で、動画視聴時などは横向きに持ち、横長の画面で楽しめるという特長を持つ。これに加え、Android 7.0以降では画面分割によるマルチウィンドウ表示が搭載されており、横向きに持ったときに左右に複数のアプリを起動できるといったメリットもある。

迫力ある映像を楽しめる縦横比18:9のワイドスクリーン(写真はVIEW XL)
多彩なカメラ撮影モードを搭載。VIEW PRIMEのみ左上の「Super Pixel」モードが利用でき、最大6912×9216ドットで撮影が可能

 また、「VIEW」シリーズはセルフィー(自分撮り)やポートレートなど、カメラで撮影した写真をSNSなどでシェアするユーザーのニーズに応えるため、カメラ機能がさまざまな面で強化されている。機種によって搭載する機能に若干の差異はあるが、ビビッドで自然な発色の撮影が可能で、暗いところでは「AUTO HDR」により、明暗差のある被写体やシーンでもキレイに撮影できる。

 ポートレート撮影時に背景をぼかすことができる「LIVE PORTRAIT BLUR」、複数人での撮影に便利な「AUTO GROUP SELFIE」、撮影するシーンに合わせた設定が自動的に選択される「AUTO SCENE DETECTION」といったの機能も搭載される。最上位機種では画素を最大限に活かした撮影が可能な「SUPER PIXEL」モードも用意される。

 動画でも時短撮影が可能な「TIME LAPSE」、ビデオ撮影時のブレを抑える「VIDEO STABILISATION」、「LIVE AUTO ZOOM」(VIEW PRIMEのみ)などの機能も利用可能だ。

暗いところや明暗差の大きいところで効果を発揮する「AUTO HDR」
背景をぼかし、被写体を際立たせる「LIVE PORTRAIT BLUR」
ホームアプリ、アプリ一覧などのユーザーインターフェイスはAndroid標準に準拠

 ラインナップされる3機種のうち、もっともベーシックなのが「VIEW」で、5.7インチの18:9ディスプレイに、16Mピクセルのフロントカメラ、13Mピクセルのリアカメラ、クアッドコアプロセッサー、3GB RAM、16/32GB ROM、2900mAhのバッテリーを搭載し、179ユーロ(2万3000円)と199ユーロ(約2万6000円)で販売される。

 もっともディスプレイサイズの大きな機種が「VIEW XL」だ。5.99インチの18:9ディスプレイに、16Mピクセルのフロントカメラ、13Mピクセルのリアカメラ、クアッドコアプロセッサー、3GB RAM、32GB ROM、3000mAhのバッテリーを搭載し、価格は229ユーロ(約3万円)に抑えられている。

 最上位に位置付けられるのが「VIEW PRIME」で、5.7インチの18:9ディスプレイを搭載する。その他のスペックもワンクラス高く、フロントカメラは20Mピクセルと8Mピクセルのデュアルカメラ、リアカメラは16Mピクセルで、オクタコアプロセッサー、4GB RAM、64GB ROMを搭載しながら、価格は269ユーロ(約3万5000円)となっている。

VIEWが179ユーロと199ユーロ、VIEW XLが229ユーロ、VIEW PRIMEが269ユーロというリーズナブルな価格設定

 ボディカラーは「Black」「Cherry red」「Deep bleen」「Gold」の4色をラインナップ。3機種とも背面のカメラの下に指紋認証センサーを備える。オプションとして手帳型カバーの「View smart folio for VIEW RANGE」、本体を保護する「View protective case for VIEW RANGE」、2.5D仕上げで防指紋加工が施された保護ガラス「View Curved tempered glass」なども用意される。

 国内向けの販売については正式にアナウンスされなかったが、関係者によれば、現在、検討中とのことだった。

Wiko VIEW
5.7インチのHD+液晶ディスプレイを搭載した「Wiko VIEW」
低価格ながら、背面には指紋認証センサーを備える。ラウンドした形状で持ちやすい
VIEWの左側面にはボタン類などが備えられていない
VIEWの右側面には電源ボタンや音量キーなどが並ぶ
VIEWの上面には3.5mm径のイヤホンマイク端子が備えられている
Wiko VIEW XL
5.99インチのHD+液晶ディスプレイを搭載した「Wiko VIEW XL」。ひと回り大きいボディだが、十分に持てるサイズ感
背面には指紋認証センサーを備える。VIEWと違い、マットな仕上がりで、指紋の跡などが残りにくい
VIEW XLの左側面にはピンを挿して取り出すトレイ式のSIMカードスロットを備える
VIEW XLの右側面には電源ボタンや音量キーなどが並ぶ
VIEW XLの上面には3.5mm径のイヤホンマイク端子が備えられる。カメラ部がわずかに突起した仕上がり
Wiko VIEW PRIME
5.7インチのHD+液晶ディスプレイを搭載したWiko VIEW PRIME。ディスプレイの右上にデュアルカメラを備える
背面には指紋認証センサーを備える。VIEW XLと同じように、マットな仕上がりで、指紋の跡などが残りにくい
VIEW PRIMEの左側面にはピンを挿して取り出すトレイ式のSIMカードスロットを備える
VIEW PRIMEの右側面には電源ボタンや音量キーなどが並ぶ
VIEWの上面には3.5mm径のイヤホンマイク端子が備えられる。他のモデルと違い、カメラとLEDフラッシュは縦長のベゼルに収められている