【IFA2017】
Wiko、18:9ディスプレイ搭載の「VIEW」シリーズを発表
2017年9月6日 19:27
Wikoは、「IFA 2017」の会期初日となる9月1日にプレス発表を行い、18:9のディスプレイを搭載した「VIEW」シリーズ3機種を発表した。
Wikoはデザインの良さとコストパフォーマンスの高さで、欧州を中心にシェアを伸ばしているフランスの新興メーカー。今年2月には日本国内市場向けの第一弾となるスマートフォン「Tommy」を発売し、注目を集めている。
プレス発表の冒頭、直近に発表されてきたモデルとして、カメラで撮影した写真をシェアする機能を強化した「WiM」シリーズ、マルチメディアコンテンツなどのエンターテインメント機能にフォーカスした「UPULSE」シリーズ、国内向けに発売された「Tommy」の後継モデルで、NFCによるモバイル決済も利用可能な「Tommy2」などが紹介された。
これらの現行機種に続く新しいモデルとして、今回発表されたのが「VIEW」シリーズになる。「VIEW」「VIEW XL」「VIEW PRIME」の3機種から構成されるラインナップで、基本的なデザインなどは共通。いずれも縦横比が18:9のHD+ディスプレイ(1440×720ドット表示)を搭載している。
縦横比18:9というワイドスクリーン(横向き時)は、スマートフォンで一般的な16:9などに比べ、縦に持ったときは縦方向の表示が長くなる。ブラウザやSNSといったアプリでは情報量が豊富で、動画視聴時などは横向きに持ち、横長の画面で楽しめるという特長を持つ。これに加え、Android 7.0以降では画面分割によるマルチウィンドウ表示が搭載されており、横向きに持ったときに左右に複数のアプリを起動できるといったメリットもある。
また、「VIEW」シリーズはセルフィー(自分撮り)やポートレートなど、カメラで撮影した写真をSNSなどでシェアするユーザーのニーズに応えるため、カメラ機能がさまざまな面で強化されている。機種によって搭載する機能に若干の差異はあるが、ビビッドで自然な発色の撮影が可能で、暗いところでは「AUTO HDR」により、明暗差のある被写体やシーンでもキレイに撮影できる。
ポートレート撮影時に背景をぼかすことができる「LIVE PORTRAIT BLUR」、複数人での撮影に便利な「AUTO GROUP SELFIE」、撮影するシーンに合わせた設定が自動的に選択される「AUTO SCENE DETECTION」といったの機能も搭載される。最上位機種では画素を最大限に活かした撮影が可能な「SUPER PIXEL」モードも用意される。
動画でも時短撮影が可能な「TIME LAPSE」、ビデオ撮影時のブレを抑える「VIDEO STABILISATION」、「LIVE AUTO ZOOM」(VIEW PRIMEのみ)などの機能も利用可能だ。
ラインナップされる3機種のうち、もっともベーシックなのが「VIEW」で、5.7インチの18:9ディスプレイに、16Mピクセルのフロントカメラ、13Mピクセルのリアカメラ、クアッドコアプロセッサー、3GB RAM、16/32GB ROM、2900mAhのバッテリーを搭載し、179ユーロ(2万3000円)と199ユーロ(約2万6000円)で販売される。
もっともディスプレイサイズの大きな機種が「VIEW XL」だ。5.99インチの18:9ディスプレイに、16Mピクセルのフロントカメラ、13Mピクセルのリアカメラ、クアッドコアプロセッサー、3GB RAM、32GB ROM、3000mAhのバッテリーを搭載し、価格は229ユーロ(約3万円)に抑えられている。
最上位に位置付けられるのが「VIEW PRIME」で、5.7インチの18:9ディスプレイを搭載する。その他のスペックもワンクラス高く、フロントカメラは20Mピクセルと8Mピクセルのデュアルカメラ、リアカメラは16Mピクセルで、オクタコアプロセッサー、4GB RAM、64GB ROMを搭載しながら、価格は269ユーロ(約3万5000円)となっている。
ボディカラーは「Black」「Cherry red」「Deep bleen」「Gold」の4色をラインナップ。3機種とも背面のカメラの下に指紋認証センサーを備える。オプションとして手帳型カバーの「View smart folio for VIEW RANGE」、本体を保護する「View protective case for VIEW RANGE」、2.5D仕上げで防指紋加工が施された保護ガラス「View Curved tempered glass」なども用意される。
国内向けの販売については正式にアナウンスされなかったが、関係者によれば、現在、検討中とのことだった。