【CES 2020】
CATブランドのタフネススマホ「S32」
2020年1月14日 00:00
CATブランドのタフネススマートフォンを展開すBullitt Mobileは、CESの併催イベントであるShowStoppersに合わせ、1月7日(現地時間)に新モデルを発表した。
発表されたのは「S32」と呼ばれる廉価モデル。同社のブースには、発売済みでシンプルなデザインにこだわった「S52」も展示されていた。
S32は、堅牢性にこだわりつつ、スペックを抑えて価格を下げたローエンドモデルのスマートフォン。同社ブースの担当者によると、S30シリーズとしては第3世代の端末になるという。チップセットには、メディアテック製の「Helio A20 MT」を採用。3GBのメモリ(RAM)を搭載する。ディスプレイは5.5インチで、アスペクト比は18:9。解像度は1440×720ドットになる。
エントリーモデルゆえにスペックは高くないが、防水・防塵性能はIP68で、1.5メートルの深さの浸水に35分間耐える。米国国防総省の調達基準であるMIL規格の「MIL-STD-810G」を満たし、落下時などの耐衝撃性も備える。ディスプレイには、AGC製の「Dragontrail Pro」を採用する。最新モデルなだけに、OSにはAndroid 10が採用される。
タフネススマートフォンは、建設現場などで採用されるモデルで、側面にはトランシーバーのように音声を一斉配信できるPTT(Push To Talk)などの機能を呼び出せる、「プログラマブルキー」を備える。このプログラマブルキーには、ダブルクリックや長押しに、アプリなどを割り当てることが可能だ。タフネススマートフォンとして必要十分な機能、仕様だけを取捨選択したモデルで、同社の説明員によると、価格は349ドル(約3万8300円)で、2020年第2四半期の発売を予定しているという。
S52
もう1機種展示されていたのが、昨年10月に発表、11月に発売された「S52」だ。こちらの端末は、タフネススマートフォンながら、シンプルなデザインが特徴だという。
それでも、一般的なスマートフォンと比べるとやや厚みがあり、強靭さは伝わってくるが、いかにもタフネススマートフォンといった装飾は排除されている。アルミフレームを採用している点も、同社のタフネススマートフォンらしからぬ点と言えるだろう。
S32に比べるとスペックはやや高く、チップセットにはメディアテックの「Helio P35」を採用。メモリ(RAM)も4GB。ディスプレイは5.65インチで、解像度は1440×720ドットのHD+となる。背面には、12メガピクセルでデュアルピクセルセンサーのカメラを搭載する。
IP68の防水、防塵仕様で、MIL-STD-810Gに準拠。対湿度性、対塩水性なども備え、見た目以上に堅牢性は高いスマートフォンに仕上がっている。すでに販売が始まっている英国では、449ポンド(約6万4400円)の価格がつけられている。