Google App Engineを使った、低価格な携帯向け画像変換サービス
有限会社アルコルは13日、米Googleが提供するクラウドコンピューティング環境「Google App Engine」上で動作する、携帯電話向け画像変換サービス「イメコンG」を10月13日からサービス開始する。料金は、5万ダウンロードあたり1050円。無料で試用できるお試しサービスも提供する。
「イメコンG」は、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの携帯電話3キャリアに対応した画像変換サービス。携帯電話からのアクセスの際、アルコル社の「イメコンG」サーバーを介することで、アクセスした携帯端末の画面幅ぴったりの画像に変換して表示する。導入事例としては、すでにハドソンが運営する「ハドソン・ミュージックエンタテインメント」の公式携帯サイトにて採用されている。
「イメコンG」の初期導入費は無料。利用料金はポイント制を採用している。1ポイントは1050円で、事前にポイント購入が必要となる。ポイントは月ごとに精算され、5万ダウンロードごとに1ポイントが必要。
たとえば、12万ダウンロードあった月は3ポイント(3150円)必要となる。5万ダウンロードごとの切り上げ精算となるので、この場合、ダウンロード制限枠の残り3万ダウンロード分の翌月持ち越しはできない。
あらかじめ購入したポイントを超えるダウンロードがあった場合には、所有ポイントはマイナスになる。マイナスになった月は利用可能だが、マイナスポイントのまま翌月のポイント引き落とし日を迎えると、利用が一時停止される。
アルコルでは、「イメコンG」のメインのエンジン部分には、「安定稼働かつ低価格のGoogleが提供するサーバーシステム『Google App Engine』を使用。これにより低価格を実現できた」としている。
なお、アルコルは「イメコンG」を無料で試用できるお試し版を提供している。ただし、お試し版は正規版と異なり、アクセス数に制限を設けているため、サーバーの負荷が高くなると、画像が掲示されない場合もあるという。またアルコルでは、お試し版の1カ月を超える長期継続的な利用は控えてほしいとしている。
イメコンGサーバーを介することで、画像が個々の携帯端末に最適な解像度に変換される |
2009/10/14 11:00