ニュース

ネット通販で激務の宅配ドライバーをサポート、デンソーからAndroid業務用端末

1.8m落下も耐えるタフネスモデルも

 デンソーウェーブは、Android 6.0を採用する業務用のハンディターミナル「BHT-1600」を発売する。ベーシックモデルは6月9日に発売され、1.8mからの落下に耐えられるタフネス性能も備えたプロテクタモデルは7月中旬に発売される。

 「BHT-1600」は、スマートフォンタイプのハンディターミナル。本体側面の再度トリガーに加えて、画面をタッチするだけでQRコードやバーコードを読み取れる「ソフトウェアトリガーキー」を搭載。これは国内メーカー初の取り組みという。ICカードを使った利用者制限機能も用意される。

 4G LTE対応で、GPSもサポート。グーグルのアプリは含まれておらず、業務に集中できる形に仕上げられた。ベーシックモデルでもIP67準拠の防塵・防滴性能をサポートする。またディスプレイは強化ガラスの「Dragontrail」を採用する。

 同社では、ネットショッピングの発展で物流量が増加したことから配送ドライバーひとりあたりの業務量、労働時間が増加したと指摘。ハンディターミナルも、効率的な配送ルートやタイムリーな再配達情報の通知といった管理本部と配送ドライバーのコミュニケーションのほか、閲覧や携帯のしやすさからAndroid端末をラインアップに加えることにした。特に欧州では、モバイル通信機能や、アプリ開発の側面からAndroidのハンディターミナルへの需要が高まっているという。

 代理店経由で提供されるため価格はオープンプライス。主にシステムインテグレーターから業務用アプリをインストールして配備するといった流れが想定されている。