石野純也の「スマホとお金」
値上がりした「Xiaomi 17T」シリーズ。それでも高コスパと言える理由と、賢い買い方
2026年5月28日 22:00
シャオミが、ハイエンドモデルの「Xiaomi 17T Pro」と「Xiaomi 17T」を発表しました。グローバルでお披露目された製品ですが、2機種とも、日本での展開も予定されています。また、例年のXiaomi Tシリーズと同様、Xiaomi 17T Proは日本版のみFeliCaを搭載しており、おサイフケータイに対応します。
Xiaomi Tシリーズは、ハイエンドモデルの廉価版というやや複雑な位置づけ。ナンバリングモデルの「Xiaomi 17」(日本未展開)や「Xiaomi 17 Ultra」よりも安価ですが、機能的には一部、それらに匹敵するような端末です。
一方で、昨年登場した「Xiaomi 15T Pro」や「Xiaomi 15T」と比べると、価格がやや上がっています。その理由やおトクな買い方を解説していきます。
廉価ハイエンドでコスパの高さは健在、望遠カメラやバッテリーを強化
Xiaomi 17T ProやXiaomi 17Tは、ハイエンドの廉価版という位置づけ。Xiaomi 17T Proはチップセットにメディアテックの「Dimensity 9500」を採用。Xiaomi 17Tは「Dimensity 8500-Ultra」を搭載しており、どちらもミッドレンジモデルより一段上の製品になっています。2機種とも、カメラをライカと共同開発している点も、シャオミのハイエンドモデルたるゆえんと言えるでしょう。
Xiaomi 17T ProやXiaomi 17Tは、望遠カメラが強化されています。2機種とも、望遠カメラはペリスコープ型(潜望鏡型)の5倍ズームができ、センサーの画素数が5000万と高精細で、切り出しを組み合わせて10倍まで劣化の少ないズームができます。
カメラ特化のフラッグシップモデルであるXiaomi 17 Ultraが3.2~4.3倍の可変ズームで、切り出しでも8.6倍。単純な倍率だけの比較だと、フラッグシップモデルよりも“寄れる”カメラになっています。
また、2機種ともバッテリーにはシリコンカーボンを採用しており、バッテリー容量が従来機種よりも大幅に増えています。サイズが大きいXiaomi 17T Proはなんと7000mAh、ややコンパクトなサイズ感のXiaomi 17Tですら6500mAhで、こちらも、フラッグシップモデルのXiaomi 17 Ultraの6000mAhを超えるスペックになっています。
メインカメラや望遠カメラのセンサーサイズなどの違いがあり、2機種とも、Xiaomi 17 Ultraのようなカメラ特化の端末にはなっていないものの、部分的にはフラッグシップ超えのスペックを実現している格好。Xiaomi 17 Ultraよりもスマホとしてのバランスが取れた端末として、人気が出そうです。特に、Xiaomi 17T Proはおサイフケータイにも対応しているため、普段使いにはいい端末と言えます。
これだけの性能を備えながらも、Xiaomi 17T Proは最小構成の12GB(メモリー)/256GB(ストレージ)モデルが11万9800円。上位構成の12GB/512GB版は13万9800円です。
また、ベーシックモデルのXiaomi 17Tは12GB/256GB版が8万9980円とギリギリですが9万円を下回っています。12GB/512GB版は10万9800円。20万円を超えるハイエンドモデルが増えている中、手に取りやすい価格に抑えています。
廉価モデルにも忍び寄る値上げの影響、日本では値上げを抑えたが……
もっとも、昨年登場したXiaomi 15T ProやXiaomi 15Tと比較すると、やや価格が上がっているのも事実です。シャオミの日本法人であるシャオミ・ジャパンで代表取締役社長を務める呂暁露(ロ・シャオルー)氏によると、メモリーをはじめとした原材料費や輸送費の高騰、さらに円安の為替環境によって、「厳しい市場環境にある」といいます。
その結果として、Xiaomi 17T ProはXiaomi 15T Pro比でちょうど1万円値上がりしています。さらに、ベースモデルのXiaomi 17Tは、Xiaomi 15Tの6万4800円から2万5000円ほど価格がアップしています。
Xiaomi 17Tの値上げ幅が大きいのは、望遠カメラを上位モデルとそろえるなど、スペックの進化の幅が大きいからでしょう。また、ボリューム的にもFeliCaを搭載したProモデルの方が大きいため、価格を抑えやすかった側面もありそうです。
一方で、シャオミ・ジャパンのプロダクトプランニング本部長、安達晃彦氏によると、この値上げ幅は欧州版のそれよりも抑えているとのこと。具体的には、「欧州では100ユーロ(約1万8500円)アップのところを、1万円アップにとどめた」としています。こうした点も含め、呂氏は、「Xiaomi 17Tシリーズは非常にがんばった価格設定をした」と総括しています。
値上がりしたのは事実ですが、元々が安かったうえに、日本での値上げ幅を抑えているため、コストパフォーマンスの高さは健在な印象。このクラスの端末としては、十分手に取りやすい価格と言えます。
ただし、Xiaomi 17T ProおよびXiaomi 17Tの2機種は、残念ながらキャリア展開がありません。どちらもオープンマーケット版としての展開。MVNOでの販売はありますが、大手キャリアが用意している残クレ的な買い方はできません。
そのため、端末の下取りを前提にした実質価格が出せず、正味の価格が提示されているため、キャリアモデルと比較すると割高に感じる人もいると考えられます。返却前提ではない価格としては安価なものの、1年後ないしは2年後の下取りを購入時点で加味しにくいため、手を出しづらい人もいるでしょう。
値上げを帳消しにするキャンペーンも展開、オススメは分割払いと早期購入
こうした負担感を軽減すべく、シャオミ側もXiaomi 17T ProやXiaomi 17Tの発売に合わせたキャンペーンを展開しています。大きいのは、手数料負担なく分割払いできる「アトカラ」を利用した際につくキャッシュバック。条件は審査完了と5万円以上の購入になるため、Xiaomi 17T Proはもちろん、Xiaomi 17Tでもこれを満たすことができます。
アトカラは、最大36回払いの分割払いができるサービス。分割払いにして、負担感を軽減できるのに加えて、キャッシュバックを受けて実際の負担も軽くなるというわけです。そのキャッシュバック額は1万円。ちょうど、Xiaomi 17T Proの値上げを帳消しにするような金額です。期間は6月14日までですが、Xiaomi 17T Proを購入したい人が利用しない手はないでしょう。
もう1つのキャンペーンが、シャオミおなじみの早割です。こちらは、発売直後に購入すると割安になるというもの。Xiaomi 17T ProおよびXiaomi 17Tは、これまでの早割よりやや長めの期間が取られており、7月21日までの購入が対象になります。その額は、Xiaomi 17T Proが6000円、Xiaomi 17Tが5000円です。
ただし、アトカラのキャッシュバックの方が6月14日までと早く、その総額も1000万円のため、ほしい人はできるだけ早めに購入しておくことをオススメします。2つのキャンペーンを適用した場合の価格は、Xiaomi 17T Proが10万3800円。税込み価格で10万円は切らなかったものの、買いやすい価格になっています。
さらに、学生割引が2000円、下取りボーナスが2000円あり、これらを駆使すればXiaomi 17T Proが9万9800円まで下がります。
学生割引は対象者が限定され、下取りについても下取り用の端末が必要になるため、全員が恩恵を受けられるわけではありませんが、値上がりしたぶん、期間限定でその負担感を減らす施策が取り入れられていると言えます。
ちなみに、早割とアトカラのキャッシュバックを適用したXiaomi 17T Proの10万3800円を24回で割ると、1回当たりの金額は4325円。アトカラの最大回数である36分割だと、約2883円になります。
10万円と聞くと、「高い……」と思われるかもしれませんが、毎月3000円以下であれば払えるイメージもわきやすいのではないでしょうか。メイン端末として3年程度使うことを前提に考えたとき、このスペックのスマホがこの金額で手に入るのはコストパフォーマンスが高いと言えます。値上げの負担感を軽減するには、とにかく早く、かつ分割で買うのが重要になりそうです。












