本日の一品

車のハンドルから手を離さずに、Siriを確実に起動できるBluetoothボタン

 iOSの音声アシスタント機能「Siri」は、iPhoneやiPadのさまざまな操作を音声コマンドで行えることから、車の運転をしながらiPhoneで地図を呼び出したり、音楽プレイヤーの操作を行うのに重宝する。車の運転中は手がふさがっており、道路交通法の観点からも運転中にiPhoneを操作するわけにはいかない。その点、Siriを使って操作ができれば、ハンドルから手を離すことなく、さまざまな情報を得るのに役立つというわけだ。

Siriリモコン。ハンドルに取り付けるためのストラップがついたホルダー部と、ボタンのあるリモコン部が合体している
製品パッケージ。キャッチコピーがユニークだ

 もっとも、トンネルの中を走っていたり、音楽を大音量でかけているような場合など、車内の騒音が大きいと、音声コマンド「Hey Siri」ではうまくSiriを起動できないこともしばしばだ。車種によっては防音性能そのものが低く、かけている音楽すら聞こえづらい場合もあるので、高い確率でSiriの起動に失敗する。日頃からSiriを愛用しているが、こと運転中に限ってはSiriを使うのは現実的でないとあきらめてしまった人もいるだろう。

 こうした場合に役立つのが、今回紹介する「Siriリモコン」なる製品だ。これは、ボタンを押すことでBluetooth経由でSiriを起動できる製品で、車のハンドルに取り付けて使用する。これがあれば、たとえ「Hey Siri」が通らない騒々しい車内でも、ハンドルから手を離さずに一発でSiriを起動させられるというわけだ。

ハンドルに取り付けたところ。左右どちらにでも取り付けられる

 車のハンドルにはストラップを使って固定したうえで、親指で押す配置になる。固定が緩いと親指で押した際に本体ごと後ろに押されてしまいかねないので、しっかりと固定する必要があるが、注意しなくてはいけない点はそのくらいで、あとはボタンを押せば、Bluetooth経由で確実にSiriを起動できる。なかでも音楽の再生中はSiriのコマンドが通りにくいことが多々あるため、ボタン一発でSiriを起動できる本製品は重宝する。

直径40mmまでのハンドルに取り付けられる。IPX5相当の防水性能を備える
ボタンのあるリモコン部は分離できるので、ハンドル以外にも取り付けられる。両面テープなどを使うとよいだろう

 また本製品は、ストラップのついたホルダー部分から取り外してボタン単体で利用することもできる。つまり車のハンドルに限らず、身近なところに設置してSiriを起動させることができる。例えば、ベッドから離れたところで充電しているiPhoneをベッドサイドからコントロールしたり、キーボードの脇に設置してキーボードから手を離さずにSiriを起動するといった使い方が考えられる。これでボタンにマイク機能があればさらに用途が広がったはずだが、現状でもアイデア次第で面白い使い方ができそうだ。

Bluetooth 4.0 Low Energyをサポートしており、ボタン電池1個で半年使えるなど長寿命。なお裏蓋の着脱は説明書を読まないと高い確率で失敗するので注意したい
Siriの音声コマンドをマスターするための名刺サイズのガイドも付属している

 車をひとりで運転している際は、周りに気兼ねなく発声できることから、もともと音声コマンドを使うには適した環境にある。本製品はそうした環境でSiriを確実に起動できることから、これまで運転中の車内でSiriがうまく起動できず利用をあきらめていた人にとっては、待望の製品と言える。ユーザーを選ぶ製品なのは事実だが、カユいところに手が届くことにかけては折り紙つきで、快適なドライブに貢献してくれるはずだ。

製品名販売元購入価格
Siriリモコン(PIP-SRC)プリンストン3453円(税込)

山口 真弘