本日の一品
落とし物・忘れ物をスマホで教える追跡タグ「MAMORIO」
(2016/2/17 06:00)
2015年12月、「ワイモバイル六本木 Internet Park」内に「TECH CAFE」というスペースが登場した。最新のIoTデバイスに触れられると聞き、オープンしてすぐに遊びに行った。
IoTデバイスの使い心地を試せた上に、当時はアンケート回答者向けに数量限定で「MAMORIO」なる製品をプレゼントしていた。今回はその「MAMORIO」を紹介したい。
「MAMORIO」は、専用アプリをインストールしたスマートフォンとBluetooth Low Energy(BLE)で接続して使用するアイテム。端末との通信可能距離(約20~30m)を超えるなどして接続が切れるとアプリから通知があり、その時の位置情報も残してくれる。仕組みは単純ながらも、小さいので鍵・カメラ・折りたたみ傘といった小物に取り付けることができ、忘れ物・落とし物防止に役立つ、というわけ。
それでは、本製品と端末をペアリングしてみる。本製品を専用アプリに登録するには、ディスプレイ上に本製品を置いてしばらく待つだけだ。あとはどんな持ち物に本製品を取り付けるのか、といった設定を行えば、準備完了となる。なお、執筆時点で提供されているアプリはiOS版のみ。メイン端末がAndroidスマートフォンの筆者としては、早めに対応してくれるとうれしい。
本製品は電源が常時オンになっており、内蔵のリチウム電池の残量がなくなるまで動き続ける。バッテリー切れに不安を覚えるかもしれないけれど、スペック上は1年動作するとのこと。自分でバッテリー交換はできないが、本体を同梱の封筒に入れて送ると電池交換してくれる。
改めて仕組みを解説すると、本体は一定間隔で電波を発しており、デバイスとの接続状態などの情報を自動で記録し続ける。そしてアプリ側で設定した時間ごとにそれら情報をチェックし、接続が切れている情報があったら通知する、とカスタマーサービスの方に教えてもらった。
最後に取得した位置情報もわかるので、落としたであろう場所の検討もつけやすい。ちなみに本体にGPSは搭載しておらず、位置情報はアプリ側で取得している。電力消費を極力抑えることで、1年という長い稼働時間が確保できたのだろう。
位置情報を確認しても落とし物が見つからない時は、他のユーザーに頼ることも可能。「みんなで探す」と名付けられた本機能は、ユーザーが落とし物に近づくと本体の電波をキャッチし、その位置をサーバー経由で落とし物所有者に知らせてくれる。設計上、落とした本人以外には位置情報を知られることはなく、通知が他のユーザーに届くこともないとのこと。
本製品の特徴の1つである「みんなで探す」機能は、ユーザー数がまだ多くないであろう現段階では、正直ちょっと頼りづらい。しかし落としたこと、置きっぱなしであることを知らせる機能は便利だ。
筆者の場合は飲み会の後、カメラや折り畳み傘をお店に置きっぱなしにしてしまうことがある。そんな時は記憶を掘り起こすのが困難になる程度には酔っているうえ、たいてい帰宅してから忘れたことに気づくので、捜索に大変時間がかかってしまう。本製品があれば、帰宅途中でもきっと気付けるのではないか。忘れ物・落とし物対策の1つとしておすすめしたいアイテムだ。
製品名 | 販売元 | 参考価格 |
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MAMORIO | 落し物ドットコム | 3500円 |