本日の一品
三段折りたたみ! 軽量Bluetoothキーボード
(2015/8/25 06:00)
筆者の折りたたみ無線キーボード蒐集癖については本コーナーで何度か紹介してきたが、ここしばらくはなりをひそめていた。というのも、もともと多くないユーザーニーズをあらかた満たしてしまったためか、新製品がとんとお目見えしなくなったからである。
折りたたまないタイプのコンパクトな製品が主流となったことや、タブレット端末には専用設計の(カバーを兼ねる)キーボードが登場したことも普及しない原因であろう。もともとニッチであったが、さら間口が狭まっているという現状だ。そんな時代にありがたくも新製品が登場したので、さっそく飛びついた次第である。
グラントンが発売した「GK930 Tri-folding Bluetooth KEYBOARD」は、Bluetooth 3.0接続の外付けキーボードだ。今時の製品らしく、iOS/Android/Windowsのキー配列に対応している。それぞれのキーが独立しているタイプで、ストロークは浅いが押しやすい。展開時の横幅は約25cm。筆者の太い手指でも快適にタッチタイプが可能だ。
複数OSに対応し、狭い領域にキーを配置しているため、若干「変態キーボード」的な配置になっている。しかし、スペースキーやエンターキーなど常用するキーが大きめに作られていることと、基本が英語キーボードなのでキートップに余計な印字がないことも相まって、(変態キーボード蒐集癖的にはやや残念であるが)さほどの違和感はない。 複数OS対応のため、記号入力時に若干戸惑う程度である。同じ記号をOSごとに違うキーにアサインしているためだが、これは慣れが解決してくれそうだ。
なにより、両端から折りたたんでコンパクトにできることが最大の利点だ。金属製のちょうつがいで、しっかりとした作りになっており、展開後の剛性も確保されている。個人的に惜しいと思うのはバッテリーが内蔵リチウム電池方式というところだ。最大充電で約64時間使用でき、待ち受けなら100日間可能とのことで、性能上は問題ないのだが、持ち出して充電が切れていた時には、やはり乾電池が使えると安心できる。このあたりは使用スタイルにって好みが分かれるところだ。また、ちょっと不安になるのが、本体左右に磁石が入っている点だ。スチール机などで使うと固定されて安定するのだが、微弱とは言え携帯端末と磁石を近づけて運搬するにはちょっと不安だ。
とはいえ、約184gと軽量、折りたたみ時は約15cmと小型で、なおかつタイプしやすいキーボードはなかなか貴重である。本稿の執筆にあたってはもちろんこれを使用しているが、ストレスなく入力できている。移動時の入力のお供として、検討に値する一品だ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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GK930 Tri-folding Bluetooth キーボード for Tablet/Smart Phone | グラントン | 1万770円 |