本日の一品
デキるビジネスピープルなら使える10cmの「算数定規」
(2015/8/24 06:00)
定規の定義やウンチクはさておき、長さを測る“物差し”としてではなく定規を使うのはどんな時だろうか。どこかに線を引く時や、その線を同じように繰り返し引く時、あるいは既に引いた線と任意の角度で交わる線を引く時とか、おおよそ人が定規を用いる時は「線を引く」時のはずだ。
ただ線を引く目的のためだけに定規を作るのはもったいないので、多くの場合、定規には便宜的に長さを測る目盛りが付いていて、物差しの機能もあわせ持っている。
筆者は線を引くのが主目的の定規そのものより、定規を形作っている素材や材料に強い興味があり、いくかの定規をコレクションしている。今回は良い機会なので、手持ちの全ての定規を、オマケで付いている物差し目盛りの長さで分類してみた。
そのほとんどが街の文房具屋さんで購入したモノで、長さに多少の偏りもあると思うが、一番数の多かったのが15cm定規、2番目が30cm定規、そして50cmと20cm、10cmの定規が各一本だった。写真に10cm定規が3本写っているのは、今回、10cm定規にきわめて強い興味を持ったので、新たに追加で2本を買ってしまったからだ。
15cm定規や30cm定規が多いのはそれだけ街で多く売られているということ。おそらく、一般に会社や家庭で線を引いたり、長さを測ったりする対象でもっとも一般的なのA4サイズ用紙(縦297mmx横210mm)だからだろう。
そして。普段よく定規を使う小学生が使っている、教科書やノートの標準的なサイズは、A4版よりひとまわり小さなB5版(257mmx182mm)だ。綴じ代によっては、ページの中に線を引くには15cm定規でも大きすぎる時もあるだろう。
そんな要素も踏まえた上で、今回の“小学校教科書対応”の「算数定規」は生まれたようだ。教科書対応をうたってはいないが、レイメイ藤井社も同じく10cmの「見やすい白黒定規」を販売している。レイメイの10cm定規の全長は実測108mm……必要最低限の長さである100mmよりも8%長い。
一方、小学校教科書対応をうたっている「算数定規」は端から端までできっちり100mmだ。きっちり100mmの定規が使いやすいか、実測できる、最大長さの両端に少しの余裕のある定規が使いやすいかは人によって異なるだろう。単純な筆者は間違いなく端から端まできっちり100mmの定規を選ぶ。
実際に10cm定規を使って手帳やシステムノートに線を引いたり図形を描いてみたところ、その操作性は15cm定規より明らかに優っていた。まして30cm定規を狭いサイズのノートの上で使うことは拷問に近い感じだった。リング式ノートや綴じ代の部分が大きな従来の手帳形式のノートなどでもその操作性の差は顕著だった。
至極当たり前な結論になったが、ノートに最適な定規のサイズ(長さ)は、最短ならノートの横幅、最長でもノートの縦の長さ以下というのが、実際に使ってみた感覚だ。10cmの「算数定規」、家計簿からグローバルビジネスの自由な発想まで、その適合可能性は無限大だ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
算数定規 10cm | クツワ | 100円 |