本日の一品
モバイルバッテリーとしても使えるiPhone用ストレージ
(2015/6/18 06:00)
LINK Power DriveはパソコンとiPhoneの両方から使えるストレージデバイスだ。ライバル製品よりちょっと大きめだが、モバイルバッテリー機能も備えているのが特徴となっている。
内蔵のLightningケーブルをiPhoneに挿し、側面のスイッチをオンにすると、Lightningケーブルに給電される。LINK Power Drive内のデータを閲覧しながら充電することも可能だ。動画視聴中はバッテリーを消費するので、この機能はかなり便利だったりする。
内蔵バッテリーの容量は3000mAhで、iPhone 6 Plusでも60%、それ以外のiPhoneなら100%の充電が可能だ(iPadは充電に非対応)。このサイズだと、5000mAhクラスのモバイルバッテリー製品もあるが、LINK Power Driveはストレージだけでなく、USBとLightningのケーブルまで内蔵しているので、その分ちょっと容量が少なくなっている。ケーブルやキャップをなくしたり忘れたりするのを防げるので、このケーブル内蔵はありがたいポイントだ。
iPhoneとLINK Power Driveの両方を片手で持ち、立ったまま動画などのコンテンツを長時間視聴するのは、ちょっとツライ感じの大きさだ。しかし、底面に簡易スタンドが内蔵されているので、机がある場所ではスタンドに立て、ハンズフリーで動画視聴もできる。自宅などではもちろん、新幹線や飛行機など机のある公共交通機関でも便利そうだ。
USB端子をパソコンに接続するとUSBストレージとして認識されるので、そのままファイルをコピーすれば良い。iPhone側では専用アプリを使うが、アプリがインストールされていないときは、自動的にApp Storeが立ち上がり、アプリのインストール画面が表示される。アプリは日本語化されているので、使い方で困ることはないだろう。
アプリはわりとシンプルで、むしろデザインは味気ないくらいでもある。各種ファイルの再生は、iOS標準のAPIを使っているようで、動画はMP4とMOV、音楽はMP3とM4Aといったように、iOSが標準でサポートするフォーマットに対応している。
サイズが大きめの動画はキャッシュしながら再生するようで、最初に一瞬だけロードするが、すぐに再生が始まる。シーク操作へのレスポンスも良い。
アプリにはiPhoneの内部ストレージを扱う機能もあり、LINK Power DriveとiPhoneの内部ストレージの間でファイルをやりとりすることができる。内部ストレージにコピーしてしまえば、LINK Power Driveを外してもそのファイルを見ることができる。
iPhone上の他のアプリから、各種ファイルをLINK Power Driveにコピーすることも可能だ。たとえばメールやSafariでPDFファイルを表示させているとき、右上の共有ボタンをタップして「Power Drive」アプリを選択すれば、そのPDFファイルはアプリ(内部ストレージ側)に転送される。パソコンやコンビニのコピー機にPDFなどのファイルを転送するのにも使える。
LINK Power Driveは、USBストレージとして考えるとちょっと大きなサイズが難点だが、モバイルバッテリーも兼ねていると考えると、サイズも価格も扱いやすさも優秀なレベルと言える。給電はLightning端子のみだが、iPhoneをメインに使っているならば、とくに問題はない。
出先で充電しながらUSBストレージを使えるこのデバイス、とくに新幹線や飛行機内で使いたいという人にはオススメだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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LINK Power Drive DAPL-FLS32GB-J | イメーション | 1万2000円 |