本日の一品

手首に鞭打つと自然と巻き付く、デジアナ表示のLED腕時計

箱を開けたら「うなぎパイ」が入っているのかと思った

 現代の腕時計には、歴史ある2本の針で文字盤に描かれた時刻数字を指し示して現在時刻を知らせる“アナログ腕時計”と、文字盤に表示された数字=現在時刻の”デジタル腕時計”、そして、そのどちらでもなく、どちらでもある“デジアナ腕時計”というあやふやな定義の腕時計の3種類が存在する。

 デジタル表示+アナログ表示の2つの表現型を同時に備えた腕時計を“デジアナ腕時計”と呼ぶ場合もあるが、今日の主役は、複数のLEDライトを使用して、棒グラフのような形で時刻を表示する腕時計だ。

 世代によって感じ方や理解は多少異なるかもしれないが、一般的にアナログ腕時計は針の現在位置から目的の時刻までの残り時間や、逆に、ある時刻から経過した時間を直感的に理解するのに便利な腕時計だ。

 一方、デジタル腕時計の現在時刻の数字を眺め、頭の中の変換バッファー域でいったんアナログ表示に置き換え、経過時間や残り時間を計算している人は年配者に多いのかもしれない。

 筆者の購入した「LED SILICON SPORTS WATCH」(以降 LED腕時計)は、カラフルなラバー製ベルトの中央部分3分の1くらいのエリアに、14個のLEDが2列、合計28個配置され、この28個のLEDで任意の時刻と、月日を表示することが出来る一種のデジアナ腕時計だ。

 時刻や日時表示操作、現在時刻合わせのための設定操作ボタンは2つあり、少し盛り上がったドットマークになっている。ラバーベルトの最大幅は実測36mm、長さは240mm、表面はモデルにより、筆者の購入した黄色や赤、青、黄緑等、鮮やかなカラー、背面は黒の一色だ。

 ラバーベルトの内部には平面状態から、ほんの少しでも折り曲げると、直ぐに丸くなるゼンマイのように形状を記憶している金属板が封入されている。その動作を応用すれば、片手でベルトの端をつまんだLED腕時計をもう一方の腕首に鞭打つ動作をすると一瞬でLED腕時計は腕に巻き付いてくれる。

 駆動電池は、地域によってはコンビニでも1個100円以下で手に入る「CR1616」という比較的ポピュラーなリチウムバッテリーだ。それほど面倒ではない現在時刻設定は、読者諸兄が買ってからの楽しみとして割愛するとして、現在時刻を知るには、右下の白いドットである「ON」ボタンをカチッと音がするまで深く押すだけだ。

 2列のLEDが一瞬、一番下から、一番上まで流れるようにデモンストレーション点滅し、その後、2列のLEDを使って現在時刻が約5秒間表示される。その間に、現在時刻を読み取らなければならないところがアナデジの所以だ。

 左側の列には、AMとPMの区別の為のLEDが2個、その上に1時~12時までを表示するLEDが12個、右側の列には、下から上に01分~09分までの分を表示するLEDが9個、その上に、10分刻みのLEDが、50、40、30、20、10 と順に5個並ぶ。これらのLEDが組み合わさって点灯することで現在時刻を表示する。

 一方、現在の月日は、この現在時刻が表示されている間に、再度「ON」ボタンを押すことで、即刻、時刻表示に置き代わって月日が表示される。こちらは、1月~12月迄の12カ月(左列)と1日~31日までの表示(右列)なので、時刻表示可能な2列28個のLEDで十分問題なく表示される。

 LED腕時計は、CR1616バッテリーのフタ止めのネジの扱いに多少の注意は必要だが、日常生活防水レベルに対応しており、ジョギングやスポーツサイクリングなどにも適しているだろう。かなり小さな直径で自然に丸まるゼンマイ型金属板を採用しているので、細い腕の女性から腕の周囲20cm超のムキムキ男性まで、その対応範囲は広いだろう。

けっこう小さな直径の円形に丸まる。細い腕首の女性も大丈夫。足首は疑問
最近、コレクションして気に入っている3本のデジタル&アナログ腕時計
「ON」ボタンをカチッと押すと現在時刻表示、現在は「午後・6時19分……これを5秒以内に読み取る
裏側は質実剛健で日常生活防水の感じはする。右上のメタルカバーはバッテリー
腕に装着したイメージ。話題性は間違いなくあるはず。感動されるかは別
製品名購入場所購入価格
LED SILICON SPORTS WATCH イエローAmazon.co.jp7140円

ゼロ・ハリ