100GBショック! なポータブル光学ドライブ


 仕事上、外に出る機会が多くなり、写真やら動画をますますガシガシと撮るようになった筆者。そして今年撮った仕事写真を「2011」なるフォルダーに集めてみれば、数十GBに達しており、クレジットカードの支払い明細書で驚くように、撮った写真の総容量に驚いてしまった。


最小を目指したのではなくデザイン性を求めているように思える。通電すると一部青く光るギミックが。裏を見るとケーブルが収納できるようになっている

 

 筆者の環境では、家に2.5インチHDDによるポータブルRAIDがあるのだが、電源が必須で、出張時には持ち出したくない。仕事のデータを物理的に小さなメディアで持ち運びたいというニーズをもとに、あれこれ探していて見つけたのが、アイ・オー・データ機器のポータブルBDXLドライブ「BRP-U6XE」だ。値段も1万5000円前後で買えて、最新の製品のわりにリーズナブルだ。

 ただ、本体はそんなに高くないが、メディアが結構高い。容量100GBの3層BD-R XLは、現在のところどんなに安くても3000円台。10枚買ったら1TB分で約3万円。大容量を目指すだけならポータブルHDDを買った方が安いですな。もちろん、3層BD-R XLが利用できるということは、BD-RもBD-REも利用できる。DVD-RWやBD-REなどで記録して消してまた記録して、と繰り返し使うことも可能だ。

 でも筆者がこのBDXL対応製品を買った理由。それはBlu-rayディスクドライブに比べてあまり“普及していない”ことが挙げられる。政情がアレな途上国に行くことが多い筆者、万が一「没収」とか「盗難」とかあったときに、データが見られてしまうと非常にマズイこともあり、マイナーなメディアだと気持ち助かるわけである。そういう国に出張しがちな出張族の人も納得してくれれば幸いだ。

 「BRP-U6XE」は、ソニーオプティアークの最新のドライブ「BD-5750H」を採用し、なんとバスパワー駆動に対応。書き込みでもACアダプターは不要なのである(とはいえ、ACアダプターは付属している)。以前を思い出すと、隔世の感がある。

 「そのうち3層BD-R XLも安くなるだろうから、必要になるかもしれないし買っておこうか」――そんな気分で買うのもいいだろう。もちろん、ライティングソフト「NERO Express 10」だけでなく、3D映像コンテンツ「Blu-ray 3D」の再生ソフト「WinDVD BD3D」も付属するので、ドライブレスのパソコンを使っているユーザーがBlu-rayディスクのビデオを見るために購入するのもお勧めだ。

 

製品名製造元購入価格
BRP-U6XEアイ・オー・データ機器1万4800円

 

 

(山谷 剛史)

2011/11/22 06:00